【悩み】
・DP-203に合格したい!実績がある勉強方法を知りたい。
・難易度、合格率、勉強時間は?どの教材を使えば合格できる?
・DP-203の受験を悩んでいる。自分は、受験するべき?
こういった「悩み」に答えます。
【本記事の内容】
① DP-203の概要
➁ DP-203に合格するための試験対策
➂ DP-203の受験から感じたこと
④ DP-203に対するよくある質問(FAQ)や疑問
本記事でご紹介する勉強方法を実践したことで、筆者は勉強期間「3週間」でDP-203に合格しました。
記事の前半では「DP-203とはどういった資格試験なのか?」や「問題数・合格点・合格率・難易度」を紹介します。
記事の後半では「3週間で合格した勉強方法」や「本試験に対してよくある疑問や質問」を紹介します。
この記事を読み終えることで、「DP-203の試験対策を理解した」状態になります。
ちなみに、筆者は「2023年12月1日」から勉強開始し、「2023年12月22日」に本試験を受験しました。勉強期間としては3週間、勉強時間としては40時間程度でした。
また、受験前の筆者のスペック(知識量や技術力など)は、以下となります。
【受験前の筆者のスペック】
・社会人10年目(主な仕事は、ソフトウェア開発とマーケティング)
・Azureの基本的なサービス(例:VMやBlob Storage)の操作は経験あり
・Azureのデータ基盤サービス(例:Databricks)の操作は経験なし
・データ基盤関連のOSS(例:Spark)を使った製品開発や設計の経験あり
・IT系保有資格は、応用情報処理技術者、AWS SAA、OSS-DB
DP-203の概要
本試験の概要に関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・資格試験「DP-203(Azure Data Engineer Associate)」とは何か?
・試験概要
・問題数・合格点・合格率・難易度は?
・試験問題の出題範囲や試験内容について
以降で、上記の各項目に関して解説します。
資格試験「DP-203(Azure Data Engineer Associate)」とは何か?
データを収集、保存、処理、解析するためのシステムやインフラストラクチャを設計、構築といった、データエンジニア関連のスキルをテーマとしたMicrosoft(マイクロソフト)が提供する資格試験です。
ちなみに、DP-203の別名として、「Azure Data Engineer Assosciate」「dp203」「データエンジニアアソシエイト」と呼ばれています。
本試験は、以下を認定する資格試験です。
DP-203とは、
・データ ストレージの設計と実装
・データ処理の開発
・データ ストレージとデータ処理のセキュリティ保護、監視、最適化
・Microsoft Azure上で上記を実現できることを評価
を認定する資格です。
また、DP-203に合格することでは、Microsoft Azure Data Engineer Associateとして認定されます。
上記の最新情報を確認したい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
【Microsoft Azureとは】
AzureはMicrosoftのクラウドプラットフォームで、データやアプリケーションをオンラインで処理・保存し、様々なITサービスを提供します。
試験概要
試験時間や試験方式などの概要に関してご紹介します。
試験概要は、以下となります。
【試験概要】
・試験時間:120分(問題数は40から60問の間/筆者受験時は47問が出題)
・出題形式:様々な形式(解答を記号で選択/文の並び替え)
・試験日程:受験者の都合の良い日
・試験会場:試験センターもしくは自宅
・受験費用:21102円(税込)
参照:DP-203の試験概要(公式サイト)
受験を申し込みたい場合、以下の公式サイトから申し込みができます。コンビニ決済やクレジットカード決済で受験料金を支払えます。
受験時の持ち物としては、以下となります。
【受験時の持ち物リスト】
・お申込み情報の控え(受験費用支払い後にメールで通知されます)
・運転免許所などの身分証明書(受験時に身分確認されます)
問題数・合格点・合格率・難易度は?
問題数、合格点、合格率、難易度を以下の表にまとめます。
項目 | 内容 | 備考 |
問題数 | 問題数は40問から60問と流動的 | 問題数は固定ではなく、その都度で出題される問題数は変わります。 |
合格点 | 1000点満点中700点以上とること | 各問題ごとに配点は異なりますが、出題問題数が40問であった場合、12問しか間違うことができません。 |
合格率 | 非公開 | 本試験は中級者向きであり、高度なスキルや知識が必要な試験となるため、合格率が低いと言われています。 |
難易度 | 少し高め | データエンジニア関連の業務に関わっている場合、比較的、難易度は高くないです。一方、関わっていない場合、覚える用語が多いため、難易度が少し高くなると考えます。 |
合格するためには、「正答率70%」を求められます。そのため、しっかりと勉強する必要があります。
試験対策に関しては、本記事の中盤で解説します。解説する試験対策を実践したことで、筆者は無事に合格できました。
試験問題の出題範囲や試験内容について
DP-203のおおまかな出題範囲は、以下となります。
出題テーマ | 内容 | 出題比率 |
データ ストレージの設計と実装 | ・パーティション戦略の実装 ・データ探索レイヤーの設計と実装 ・データをMicrosoft Purviewにプッシュしメタデータを参照・検索 | 15から20% |
データ処理の開発 | ・データの取り込みと変換 ・バッチ処理ソリューションの開発 ・ストリーム処理ソリューションの開発 ・バッチとパイプラインの管理 | 40から45% |
データ ストレージとデータ処理のセキュリティ保護、監視、最適化 | ・データセキュリティの実装 ・データストレージと処理の監視 ・データストレージと処理の最適化とトラブルシューティング | 30から35% |
問題で扱われるAzureのサービスとして、以下があります。以下に関しては、提供機能や用途まで必ず把握しておきましょう。
【問題で扱われるAzureサービスの一覧】
Azure Data Factory、Azure Synapse Analytics、Azure Stream Analytics、
Azure Event Hubs、Azure Data Lake Storage、Azure Databricks
ちなみに、「詳しい出題範囲」が気になる方は、下記のマイクロソフト公式サイトをご覧ください。
以上が、DP-203の概要となります。以降で、筆者が合格した際の勉強方法を共有しますね。
DP-203に合格するための試験対策
「DP-203に合格するための試験対策」に関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・Udemy講座「DP-203 – Data Engineering on Microsoft Azure 2023」で勉強
・Udemy講座「Practice Exams | Microsoft Azure DP-203 Data Engineering」の問題集を解く【任意】
・公式サイトに掲載された勉強資料「MS Learn」の理解【任意】
・公式サイトに掲載された模擬試験を解く【任意】
・Azureの実機を用いたハンズオン学習を実施【任意】
以降で、上記項目に関して解説します。
Udemy講座「DP-203 – Data Engineering on Microsoft Azure 2023」で勉強【必須】
Udemyというプラットフォームで、買い切り型で、DP-203に必要な知識を解説してくれている動画講座「DP-203 – Data Engineering on Microsoft Azure 2023」があります(下図参照)。
筆者は、Azure上でデータエンジニア関連のサービス(例:Databricks)を触ったことがない、かつ、サービス名も知らないというレベルで知識もなかったです。
そのため、DP-203に必要なサービス名やその提供機能などの基礎知識を習得するために、本講座を購入しました。
本講座では、講座講師が実際のAzureを操作しながらDP-203に必要な知識を解説してくれます。そのため、自分自身でAzureを操作することなく、各Azureサービスのイメージをつかむことができます。
ただし、英語の講座であるため、字幕を表示しつつ講座を受ける必要があります。そのため、「倍速での視聴」や「ながら視聴」が難しいので注意してください。表示される日本語字幕に関しては、若干翻訳がおかしいところはありますが、理解の妨げにはならないレベルです。
Udemy講座「Practice Exams | Microsoft Azure DP-203 Data Engineering」の問題集を解く【任意】
Udemyというプラットフォームで、買い切り型で、DP-203の本番試験に近い模擬試験を提供してくれる「Practice Exams | Microsoft Azure DP-203 Data Engineering」があります(下図参照)。
本番試験を受けてみて、DP-203の資格試験は今までに経験してこなかった形式で問題が出題されたと感じました。
そのため、確実に本試験に合格されたい方は、模擬試験として本Udemy講座の購入をおススメします。
筆者は、本講座に割り当てる勉強時間がなかったため、本講座を受講せず、かつ、模擬試験も経験しないまま受講することになりました。
それでも合格できたため、DP-203の試験対策として、本講座の受講は「必須」ではなく「任意」と考えました。
公式サイトに掲載された勉強資料「MS Learn」の理解【任意】
公式サイト「MS Learn(microsoft learn)」には、DP-203を題材とした勉強資料が掲載されています(下図参照)。
上記のMS Learnを活用することで、無料でDP-203に出題されるテーマの基礎基本を学習することができます。
>> MS Learnで公開されているDP-203の学習教材(公式サイト)
公式サイトに掲載された模擬試験を解く【任意】
公式サイト「MS Learn」には、DP-203を題材とした勉強資料が掲載されています(下図参照)。
上記のMS Learnを活用することで、無料でDP-203の本番に近い模擬試験を体験することができます。
>> MS Learnで公開されているDP-203の模擬試験(公式サイト)
Azureの実機を用いたハンズオン学習を実施【任意】
勉強時間に余裕がある方は、Azureを使ってみましょう。MS Learnや学習教材に記載された操作や設定などを実機で確認することで、より知識が定着します。
当ブログにも様々なAzure操作の記事を掲載しています。ぜひ、役立ててください。
勉強時間を確保できない方は、最低限「Udemy講座の受講」を実施しましょう。合格の秘訣は「各サービスで何ができるか」や「そのサービスの用途や利用時の注意点」だと考えるためです。
DP-203の受験から感じたこと
「DP-203の受験から感じたこと」に関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・受験して良かった点(メリット)
・受験して悪かった点(デメリット)
以降で、上記項目に関して解説します。
受験して良かった点(メリット)
DP-203の受験勉強をすることの「メリット」は、以下だと感じました。
【受験勉強して良かった点】
・Azureの凄さや便利さを感じることができた
・Azureで提供されているデータ関連サービスの理解度が高まった
・データエンジニアとしてのスキルを向上させることができた
・クラウド関連を勉強し続けるための良いモチベーションになった
受験して悪かった点(デメリット)
DP-203の受験勉強をすることの「デメリット」は、以下だと感じました。
【受験勉強して悪かった点】
・現在の実務で役に立たないことも勉強した
・合格したからといって、現職場で昇給などのキャリアアップはなかった
データエンジニアとしての知見拡充やスキルアップをしたい方は、ぜひDP-203の資格勉強を検討してみてください。データを収集・蓄積・利活用するシステムを構築する際の注意点などを学べるため、現場で役に立つはずです。
DP-203に対するよくある質問(FAQ)や疑問
DP-203に関して様々な疑問があるかと思います。ここでは、以下の「よくある質問」や「疑問」に対して解説します。
【よくある質問や疑問の一覧】
・どういう人が受講するべき?
・一度合格すると永久的に有効?それとも定期的に更新が必要?
・どういう勉強方法だと不合格になる?
・受験するためにはDP-900を取得済みであることが条件?
・日本語の過去問や問題集は?
どういう人が受講するべき?
DP-203に申し込むべき人の特徴は、以下だと考えます。
特徴 | 詳細 |
データエンジニアのスキルに興味がある人 | データの取り込み、変換、処理、ストレージなどのデータエンジニアリングに興味があり、そのスキルを向上させたい人。 |
Azureに興味がある人 | Microsoft Azureのデータサービスに興味があり、Azure環境でのデータ処理やマネージメントに関する知識を深めたい人。 |
データ処理経験者 | データベースやデータウェアハウス、ETLツールなど、データ処理やデータ移行の経験を持っており、それをクラウド上で展開したい人。 |
クラウド技術に興味を持つ人 | データのクラウド移行やAzure上でのデータサービスの最適化に関心を持っている人。 |
データアーキテクトやデータエンジニアとしてのキャリアを築きたい人 | データ基盤の設計やデータ管理に関する専門家としてのキャリアを積みたい人。 |
一度合格すると永久的に有効?それとも定期的に更新が必要?
本記事執筆時点では、1年間のみ有効となります。
そのため、有効期限を延長したい場合は、更新手続きが必要です(下図参照)。
上図より、資格試験の更新手続きは、無料でMS Learnから実施できます。詳細に関しては、以下の公式サイトをご覧ください。
どういう勉強方法だと不合格になる?
「各サービス名を暗記しない」「各サービスはどのような場面で利用するかを理解しない」「各サービスをどのようにして組み合わせるかを把握しない」といった勉強方法を採用してしまうと、不合格になる確率が上がってしまうと考えます。
受験するためにはDP-900を取得済みであることが条件?
DP-900を取得済みでなくても、DP-203を受験できます。筆者は、DP-203を受験する際に、Azure関連の資格試験は何も取得していませんでした。
ですが、DP-203を受験し合格することで、DP-203の認定をマイクロソフトからしていただけました。
そのため、DP-203を受験するにあたって、「他のAzure資格試験に合格しておく必要がある」という条件はないと考えます。
日本語の過去問や問題集は?
本記事執筆時点では、DP-203向けの日本語の過去問・問題集・参考書はあまり存在しないです。日本語で記載されたものとしては、MS Learnに掲載されたもののみとなっています。
不安は解消できましたか?
不安が解消されましたら、今すぐ、今回ご紹介した教材を用いて勉強を開始しましょう!
【まとめ】合格の秘訣は各サービスの用途を理解すること!
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した試験対策を取り入れることで、DP-203の資格試験に合格できるはずです。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
【おさらい】
・DP-203に合格するためには1000点中700点とる必要あり!
・合格の秘訣は各サービスの用途を理解する!Udemyの講座がオススメ!
・DP-203向けの日本語教材はほぼほぼ皆無なので要注意!
本ブログでは、「業務の時短化に繋がるIT技術」や「Azureの使い方」などを発信しています。定期的に更新していますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします。
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