【簡単】PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方

 

★悩み★
・PythonでMariaDBに接続したいけどできるのかな。
・PythonでMariaDBからデータを取得する手順を知りたいな。
・PythonでMariaDBのデータを参照するための使い方を知りたいな。


こういった「悩み」に答えます。
 

★本記事の内容★
① PythonでMariaDBに接続するための準備をご紹介
② PythonからMariaDBに接続する手順をご紹介
③ PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方をご紹介


これからご紹介する「PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方」を実践したことで、60分以内で「PythonからMariaDBのデータ登録/参照/削除」ができました。

記事の前半では「PythonでMariaDBに接続するための準備」を解説しつつ、記事の後半では「PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方」を紹介します。

この記事を読み終えることで、「PythonからMariaDBのデータを操作できる」状態になります。
 

★MariaDBとは★
MariaDBは、MySQL派生として開発されている、オープンソースの関係データベース管理システム (RDBMS) である。

出典元:MariaDBとは

 

PythonでMariaDBに接続するための準備


「PythonでMariaDBに接続するための準備」に関してご紹介します。

★PythonでMariaDBに接続するための準備の流れ★
手順1:Pythonをインストール
手順2:Pythonライブラリをインストール
手順3:MariaDBをインストール
手順4:MariaDBへの接続確認


上記の流れで、「PythonでMariaDBに接続するための準備」ができます。
 

上記の各手順は、以下の日時と環境で動作確認済みです。
動作確認済み日時:2021年5月10日
動作確認済み環境:CentOS Linux release 7.7.1908 (Core)


以降で、上記「PythonでMariaDBに接続するための準備の流れ」の各手順に関してご説明します。
 

手順1:Pythonをインストール

「手順1:Pythonをインストール」に関してご説明します。
 

PythonでMariaDBに接続するために、Pythonをインストールしましょう。



以下の記事を参考にし、お使いのパソコンやサーバーにPythonをインストールしましょう。

>> 【ubuntu向け】pyenvでPythonをインストールする手順【簡単】

>> 【コピペOK】pyenvでPythonをインストールする手順【Linux用】

>> 【最短5分】PyAutoGUIをWindowsにインストールする手順の「手順1:Pythonのインストール」を参照

>> 【環境構築】インストーラーでMacOSにPythonをインストール
 


以上で、「手順1: Pythonをインストール」は完了です。
 

手順2:Pythonライブラリをインストール

「手順2:Pythonライブラリをインストール」に関してご説明します。
 

PythonからMariaDBにアクセスするために、Pythonライブラリの「PyMySQL」をインストールしましょう。


「端末」または「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを実行してください。

# pip install PyMySQL
# pip list | grep PyMySQL
PyMySQL (1.0.2)


上記のように「PyMySQL (バージョン名)」が表示された場合、「正常にPyMySQLがインストールできた」と判断できます。


以上で、「手順2:Pythonライブラリをインストール」は完了です。
 

手順3:MariaDBをインストール

「手順3:MariaDBをインストール」に関してご説明します。
 

PythonでMariaDBに接続するために、MariaDBをインストールし起動しましょう。


「MariaDBのインストール手順と起動手順」に関しては、以下の記事をご覧ください。
 


以上で、「手順3:MariaDBをインストール」は完了です。
 

手順4:MariaDBへの接続確認

「手順4:MariaDBへの接続確認」に関してご説明します。
 

MariaDBが正常に起動できているかを確認しましょう。


「コマンドプロンプト」または「ターミナル」を起動し、MariaDBに接続できるかを確認するために、以下のコマンドを実行しましょう。

# mysql
Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 1634
Server version: 5.5.65-MariaDB MariaDB Server

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MariaDB [(none)]> create database kakedashi;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

MariaDB [(none)]> show databases;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
| information_schema |
| kakedashi          |
| mysql              |
| performance_schema |
| test               |
| wordpress          |
+--------------------+
6 rows in set (0.00 sec)

MariaDB [(none)]> use kakedashi;
Database changed
MariaDB [kakedashi]> create table user (id int, name varchar(10));
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

MariaDB [kakedashi]> show tables;
+---------------------+
| Tables_in_kakedashi |
+---------------------+
| user                |
+---------------------+
1 row in set (0.00 sec)

MariaDB [kakedashi]> 


コマンド実行後、「user」が表示された場合、「MariaDBが正常に起動でき、かつ、新規テーブルも作成できた」と判断できます。

以上で、「手順4:MariaDBへの接続確認」は完了です。
 

上記の流れで、「PythonでMariaDBに接続するための準備」ができました。

 

PythonからMariaDBに接続する手順


「PythonからMariaDBに接続する手順」に関してご紹介します。

★PythonからMariaDBに接続するまでの流れ★
手順1:PythonでMariaDBに接続するプログラムを作成
手順2:作成した「PythonでMariaDBに接続するプログラム」の動作確認


上記の流れで、「PythonからMariaDBに接続」できます。
 

上記の各手順は、以下の日時と環境で動作確認済みです。
動作確認済み日時:2021年5月10日
動作確認済み環境:CentOS Linux release 7.7.1908 (Core)


以降で、上記「PythonからMariaDBに接続するまでの流れ」の各手順に関してご説明します。
 

手順1:PythonでMariaDBに接続するプログラムを作成

「手順1:PythonでMariaDBに接続するプログラムを作成」に関してご説明します。
 

PythonでMariaDBに接続するプログラムを作成しましょう。


Pythonで「MariaDBに接続する」プログラムは、以下となります。プログラム中の「適宜変更」と書いてある部分は、自分用に書き換えてください。

import pymysql.cursors

connector = pymysql.connect(
        user='',# 自分で設定したユーザー名を設定してください。(適宜変更)
        passwd='',# 自分で設定したパスワードを設定してください。(適宜変更)
        host='localhost',# 接続先DBのホスト名或いはIPを設定してください。(適宜変更)
        db='kakedashi'# 接続したいデータベース名を設定してください。(適宜変更)
)

c = connector.cursor()
conn.close()
print("PythonからMariaDBに接続できました。")


上記のプログラムを「mariadb-connect.py」というファイル名で保存しましょう。

以上で、「手順1:PythonでMariaDBに接続するプログラムを作成」は完了です。
 

手順2:作成した「PythonでMariaDBに接続するプログラム」の動作確認

「手順2:作成したPythonでMariaDBに接続するプログラム の動作確認」に関してご説明します。
 

作成した「PythonでMariaDBに接続するプログラム」を実行しましょう。


以下のコマンドを実行し、手順1で作成した「PythonでMariaDBに接続するプログラム」の動作を確認しましょう。

# python mariadb-connect.py
PythonからMariaDBに接続できました。


上記のように「PythonからMariaDBに接続できました。」と表示された場合、「PythonからMariaDBに接続できた」と判断できます。

以上で、「手順2:作成したPythonでMariaDBに接続するプログラム の動作確認」は完了です。
 

上記の手順で、PythonからMariaDBに接続できました。

 

PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方


「PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方」に関してご紹介します。

★PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方★
① PythonからMariaDBにデータを登録
② PythonからMariaDBのデータを参照
③ PythonからMariaDBのデータを削除


上記に掲載した「データの登録/参照/削除」をPythonからMariaDBに対して実施できます。
 

上記の各手順は、以下の日時と環境で動作確認済みです。
動作確認済み日時:2021年5月10日
動作確認済み環境:CentOS Linux release 7.7.1908 (Core)


以降で、上記「PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方」の各手順に関してご説明します。
 

PythonからMariaDBにデータを登録

「PythonからMariaDBにデータを登録」に関してご説明します。
 

PythonからMariaDBにデータを登録してみましょう。


Pythonで「MariaDBにデータを登録する」プログラムは、以下となります。プログラム中の「適宜変更」と書いてある部分は、自分用に書き換えてください。

import pymysql.cursors

connector = pymysql.connect(
        user='',# 自分で設定したユーザー名を設定してください。(適宜変更)
        passwd='',# 自分で設定したパスワードを設定してください。(適宜変更)
        host='localhost',# 接続先DBのホスト名或いはIPを設定してください。(適宜変更)
        db='kakedashi'# 接続したいデータベース名を設定してください。(適宜変更)
)

c = connector.cursor()

c.execute("insert into user values (1, 'hero');")
c.execute("commit;")

print("PythonからMariaDBにデータを登録しました。")
conn.close()


上記のプログラムを「regist-data-to-mariadb.py」というファイル名で保存しましょう。

その後、以下のコマンドを実行し、PythonからMariaDBにデータを登録してください。

# python regist-data-to-mariadb.py
PythonからMariaDBにデータを登録しました。


上記のように「PythonからMariaDBにデータを登録しました。」と表示された場合、「PythonからMariaDBにデータを登録できた」と判断できます。

以上で、「PythonからMariaDBにデータを登録」は完了です。
 

PythonからMariaDBのデータを参照

「PythonからMariaDBのデータを参照」に関してご説明します。
 

PythonからMariaDBのあるテーブルに登録されたデータを参照してみましょう。


Pythonで「MariaDBからデータを取得する」プログラムは、以下となります。プログラム中の「適宜変更」と書いてある部分は、自分用に書き換えてください。

import pymysql.cursors

connector = pymysql.connect(
        user='',# 自分で設定したユーザー名を設定してください。(適宜変更)
        passwd='',# 自分で設定したパスワードを設定してください。(適宜変更)
        host='localhost',# 接続先DBのホスト名或いはIPを設定してください。(適宜変更)
        db='kakedashi'# 接続したいデータベース名を設定してください。(適宜変更)
)

c = connector.cursor()

c.execute("select * from user;") # テーブル名は適宜変更してください。(適宜変更)
for data in c.fetchall():
  print(data)

print("PythonからMariaDBのデータを取得しました。")
conn.close()


上記のプログラムを「select-data-from-mariadb.py」というファイル名で保存しましょう。

その後、以下のコマンドを実行し、PythonからMariaDBにデータを登録してください。

# python select-data-from-mariadb.py 
(1, 'hero')
PythonからMariaDBのデータを取得しました。


上記のように「(1, ‘hero’)」と表示された場合、「PythonからMariaDBのデータを取得できた」と判断できます。

以上で、「PythonからMariaDBのデータを参照」は完了です。
 

PythonからMariaDBのデータを削除

「PythonからMariaDBのデータを削除」に関してご説明します。
 

PythonからMariaDBのあるテーブルに登録されたデータを削除してみましょう。


Pythonで「MariaDBのデータを削除する」プログラムは、以下となります。プログラム中の「適宜変更」と書いてある部分は、自分用に書き換えてください。

import pymysql.cursors

connector = pymysql.connect(
        user='',# 自分で設定したユーザー名を設定してください。(適宜変更)
        passwd='',# 自分で設定したパスワードを設定してください。(適宜変更)
        host='localhost',# 接続先DBのホスト名或いはIPを設定してください。(適宜変更)
        db='kakedashi'# 接続したいデータベース名を設定してください。(適宜変更)
)

c = connector.cursor()

c.execute("delete from user;") # テーブル名は適宜変更してください。(適宜変更)
c.execute("commit;")
print("PythonからMariaDBのデータを削除しました。")
conn.close()


上記のプログラムを「delete-data-from-mariadb.py」というファイル名で保存しましょう。

その後、以下のコマンドを実行し、PythonからMariaDBのデータを削除してください。

# python delete-data-from-mariadb.py
PythonからMariaDBのデータを削除しました。
# python select-data-from-mariadb.py 
PythonからMariaDBのデータを取得しました。


上記のように「データが表示されなかった」場合、「PythonからMariaDBのデータを削除できた」と判断できます。

以上で、「PythonからMariaDBのデータを削除」は完了です。
 

以上が、PythonにおけるMariaDBの基本的な使い方です。

 

【まとめ】PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方

今回の記事を通して、PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方をご紹介することで、以下の悩みを解消しました。
 

★悩み★
・PythonでMariaDBに接続したいけどできるのかな。
・PythonでMariaDBからデータを取得する手順を知りたいな。
・PythonでMariaDBのデータを参照するための使い方を知りたいな。


PythonからMariaDBに接続する手順と基本的な使い方は?」で悩んでいるあなたにこの記事が少しでも役に立てれば幸いです。

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