★悩み★
・RubyをUbuntuにインストールしたいけど、どうすればいいの?
・「rbenvでRubyのインストールが可能」らしいが、「rbenvとは何?」
・古いバージョンや最新版などのバージョン指定してインストールしたい。
こういった「悩み」に答えます。
★本記事の内容★
① rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備を解説
② rbenvでRubyをUbuntuにインストールする手順を解説
➂ rbenvでRubyのバージョンを切り替える手順を解説
これからご紹介する「rbenvでRubyを3手順でインストールする」を実践したことで、筆者は10分以内で「rbenv経由でRubyをUbuntuにインストール」できました。
記事の前半では「rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備」を解説します。記事の後半では「rbenvでRubyをUbuntuにインストールする手順」を紹介します。
この記事を読み終えることで、「UbuntuにRubyの環境構築ができた」状態になります。
★rbenvとは★
rbenvを使用することで、「指定したバージョンのRubyをインストール」と「複数のRubyのバージョンの切り替え」を簡単に実現できます。
参照:rbenvとは(公式サイト)
ちなみに、「rbenvでRubyをFedora系(CentOS/RHELなど)のLinuxにインストールする手順」を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>【Linux向け】Rubyを3ステップでインストールする方法
rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備
「rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備」に関してご紹介します。
★rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備の流れ★
手順1:gitコマンドをインストール
手順2:rbenvを使うために必要なライブラリをインストール
手順3:rbenvをインストール
手順4:rbenvを使用するための環境変数を設定
手順5:インストールしたrbenvの動作確認
手順6:rbenvのプラグイン「ruby-build」をインストール
上記手順を実施することで、「Rubyをインストールするために使用するrbenvのインストール」ができます。
上記の各手順は、以下の日時と環境で動作確認済みです。
動作確認済み日時:2022年3月16日
動作確認済み環境:ubuntu-20.04.3-live-server-amd64
以降で、上記「rbenvでRubyをUbuntuにインストールするための準備の流れ」の各手順に関してご説明します。
手順1:gitコマンドをインストール
「手順1:gitコマンドをインストール」に関して解説します。
rbenvをUbuntuにインストールするためには、gitコマンドが必要です。
gitコマンドをインストールする手順に関しては、以下の記事をごらんください。
以上で、「手順1:gitコマンドをインストール」は完了です。
手順2:rbenvを使うために必要なライブラリをインストール
「手順2:rbenvを使うために必要なライブラリをインストール」に関して解説します。
rbenvでRubyをインストールする際に、特定のライブラリがインストールされていないと異常終了します。
rbenvを使うために必要なライブラリをインストールするために、「端末」または「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを実行してください。
$ sudo apt install autoconf bison build-essential libssl-dev libyaml-dev libreadline6-dev zlib1g-dev libncurses5-dev libffi-dev libgdbm6 libgdbm-dev libdb-dev
以上で、「手順2:rbenvを使うために必要なライブラリをインストール」は完了です。
手順3:rbenvをインストール
「手順3:rbenvをインストール」に関して解説します。
Rubyをインストールするために、rbenvをUbuntuのマシンにインストールしましょう。
rbenvをインストールするために、「端末」または「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを順に実行しましょう。
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv
Cloning into '/home/hero/.rbenv'...
remote: Enumerating objects: 3004, done.
remote: Counting objects: 100% (108/108), done.
remote: Compressing objects: 100% (79/79), done.
remote: Total 3004 (delta 57), reused 66 (delta 29), pack-reused 2896
Receiving objects: 100% (3004/3004), 605.03 KiB | 7.86 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (1866/1866), done.
$
コマンド実行後、「Resolving deltas: 100% (1866/1866), done.」が表示された場合、「正常にrbenvをインストールできた」と判断できます。
以上で、「手順3:rbenvをインストール」は完了です。
手順4:rbenvを使用するための環境変数を設定
「手順4:rbenvを使用するための環境変数を設定」に関して解説します。
rbenv用の環境変数を設定しましょう。未設定だと「rbenv: no such command `install’」のエラーが表示されることがあります。
rbenv用の環境変数を設定するために、以下の設定を「bashrc」に記載してください。その後、「bashrc」を読み込みましょう。
$ echo 'export PATH="~/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
以上で、「手順4:rbenvを使用するための環境変数を設定」は完了です。
手順5:インストールしたrbenvの動作確認
「手順5:インストールしたrbenvの動作確認」に関して解説します。
インストールしたrbenvが正常に動作することを確認しましょう。
rbenvが正常に動作するかを確認するために、以下のコマンドを実行して下さい。
$ rbenv versions
3.1.1
$
コマンド実行後、「rbenv バージョン名」が表示された場合、「rbenvが正常に動作する」と判断できます。
以上で、「手順5:インストールしたrbenvの動作確認」は完了です。
手順6:rbenvのプラグイン「ruby-build」をインストール
『手順6:rbenvのプラグイン「ruby-build」をインストール』に関して解説します。
rbenv経由でRubyをインストールするために、rbenvのプラグイン「ruby-build」が必要です。
rbenvのプラグイン「ruby-build」をインストールするために、「端末」または「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを順に実行しましょう。
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
Cloning into '/home/hero/.rbenv/plugins/ruby-build'...
remote: Enumerating objects: 12063, done.
remote: Counting objects: 100% (756/756), done.
remote: Compressing objects: 100% (304/304), done.
remote: Total 12063 (delta 481), reused 626 (delta 402), pack-reused 11307
Receiving objects: 100% (12063/12063), 2.54 MiB | 10.66 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (7948/7948), done.
$
コマンド実行後、「Resolving deltas: 100% (7948/7948), done.」が表示された場合、「正常にruby-buildをインストールできた」と判断できます。
以上で、『手順6:rbenvのプラグイン「ruby-build」をインストール』は完了です。
上記の流れで、rbenvでUbuntuにRubyをインストールするための準備ができました。
rbenvでRubyをUbuntuにインストールする手順
「rbenvでRubyをUbuntuにインストールする手順」に関してご紹介します。
★rbenvでRubyをUbuntuにインストールする流れ★
手順1:rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを確認
手順2:rbenvで指定したバージョンのRubyをインストール
手順3:rbenv経由でインストールしたRubyの動作確認
上記の流れで、「rbenv経由でRubyをUbuntuにインストール」できます。
上記の各手順は、以下の日時と環境で動作確認済みです。
動作確認済み日時:2022年3月16日
動作確認済み環境:ubuntu-20.04.3-live-server-amd64
以降で、上記「rbenvでRubyをUbuntuにインストールする流れ」の各手順に関してご説明します。
手順1:rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを確認
「手順1:rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを確認」に関して解説します。
rbenvでインストールできるRubyのバージョンを確認しましょう。
rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを確認するために、「rbenv install –list」コマンドを実行してください。
$ rbenv install --list
2.6.9
2.7.5
3.0.3
3.1.1
jruby-9.3.3.0
mruby-3.0.0
rbx-5.0
truffleruby-22.0.0.2
truffleruby+graalvm-22.0.0.2
$
コマンド実行後、「Rubyのバージョン名の一覧」が表示された場合、「rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを正常に確認できた」と判断できます。
以上で、「手順1:rbenv経由でインストールできるRubyのバージョンを確認」は完了です。
手順2:rbenvで指定したバージョンのRubyをインストール
「手順2:rbenvで指定したバージョンのRubyをインストール」に関して解説します。
rbenv経由で指定したバージョンのRubyをインストールしましょう。
今回は、Rubyのバージョン「3.1.1」をインストールしてみましょう。
Rubyの「3.1.1」をインストールするために、以下のようにrbenvコマンドを実行してください。
$ rbenv install 3.1.1
Downloading ruby-3.1.1.tar.gz...
-> https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/3.1/ruby-3.1.1.tar.gz
Installing ruby-3.1.1...
Installed ruby-3.1.1 to /home/hero/.rbenv/versions/3.1.1
$
コマンド実行後、「Installed ruby」が表示された場合、「正常にrbenv経由で指定したRubyをインストールできた」と判断できます。
以上で、「手順2:rbenvで指定したバージョンのRubyをインストール」は完了です。
手順3:rbenv経由でインストールしたRubyの動作確認
「手順3:rbenv経由でインストールしたRubyの動作確認」に関して解説します。
rbenv経由でインストールしたRubyの動作を確認しましょう。
rbenvでインストールしたRubyの動作を確認するために、以下のコマンドを順に実行してください。
$ rbenv rehash
$ rbenv global 3.1.1
$ rbenv local 3.1.1
$ rbenv versions
* 3.1.1 (set by /home/hero/.rbenv/version)
$ which ruby
/home/hero/.rbenv/shims/ruby
$ ruby -v
ruby 3.1.1p18 (2022-02-18 revision 53f5fc4236) [x86_64-linux]
$
コマンド実行後、「rbenvコマンド実行時に指定したRubyのバージョン」が表示された場合、「正常にrbenv経由でインストールしたRubyが動作する」と判断できます。
以上で、「手順3:rbenv経由でインストールしたRubyの動作確認」は完了です。
上記の流れで、rbenvでRubyをUbuntuにインストールできました。
rbenvでRubyのバージョンを切り替える手順
rbenvを使うことで、簡単にRubyのバージョンを切り替えることができます。
切り替えたい場合には、「rbenv versions」、「rbenv global」、「rbenv local」コマンドを使います。
# インストール済みRubyのバージョン確認
$ rbenv versions
2.7.5
* 3.1.1 (set by /home/hero/.ruby-version)
# バージョン切り替え
$ rbenv global 2.7.5
$ rbenv local 2.7.5
# 切り替わっているか確認
$ ruby -v
ruby 2.7.5p203 (2021-11-24 revision f69aeb8314) [x86_64-linux]
rbenvコマンドを使うことで、Rubyの複数バージョンを簡単に管理できます。
【まとめ】rbenvでRubyを3手順でインストールする【Ubuntu向け】
いかがでしたでしょうか?「Rubyをインストールするためのツールrbenvをインストールする流れ」、「rbenvを使って指定したバージョンのRubyをUbuntuにインストールする流れ」を解説し、以下の悩みを解決しました。
★悩み★
・RubyをUbuntuにインストールしたいけど、どうすればいいの?
・「rbenvでRubyのインストールが可能」らしいが、「rbenvとは何?」
・古いバージョンや最新版などのバージョン指定してインストールしたい。
「rbenvというツール」を利用するだけで、「指定したRubyのバージョンを簡単にUbuntuへインストール」できます。ぜひあなたも本記事を参考に「rbenvを使ってUbuntuにRubyのインストール」を実践してください。
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