★悩み★
・Oracle Cloud Infrastructure(OCI) で仮想マシンを作成することは可能?
・そもそも、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシンって何?
・Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成(配備)する手順を知りたい。
こういった「悩み」に答えます。
★本記事の内容★
① Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?を解説
② Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備を解説
③ Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順を解説
これからご紹介する「【図解】Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順」を実践したことで、筆者は5分以内で「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成(配備)」できました。
記事の前半では「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?」を解説します。記事の後半では「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順」を図を用いて紹介します。
この記事を読み終えることで、「Oracle Cloud Infrastructureで仮想マシンを作成できる」状態になります。
★Oracle Cloud Infrastructureとは★
Oracle Cloud Infrastructure(略してOCIとも呼ばれる) はOracle社が提供しているクラウドサービスです。OCIを使用することで、よりセキュアなシステムをクラウド上に構築できます。
参照:Oracle Cloud Infrastructureとは(公式サイト)
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?
「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?」に関してご紹介します。
★Oracle Cloud Infrastructureにおける仮想マシンに関するご紹介事項★
・Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?をご紹介
・本記事で作成するOracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシンをご紹介
以降で、上記「Oracle Cloud Infrastructureにおける仮想マシンに関するご紹介事項」の各項目に関してご説明します。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?
「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?」に関して解説します。
仮想マシン(VM=Virtual Machine)とは、物理コンピューターと同じ機能をソフトウェアで実現したコンピューターのことです。
参照:仮想マシンとは?(vmware公式サイト)
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)において、「仮想マシン」は、以下のように定義されています。
★Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンの定義★
仮想マシン(VM)は、小規模な開発プロジェクトからリアルタイムの通信プラットフォームのような大規模かつグローバルなアプリケーションに至るまで、さまざまなワークロードに対して、クラウド上でセキュアかつ柔軟にコンピュート容量を提供します。
新しいシェイプなど、さまざまなVMシェイプを利用できます。
これにより、お客様は、ワークロード要件に合わせてコアの正確な数(最大80)と対応するメモリ(コアあたり最大64 GB)を指定できます。
この機能により、事前定義されたサイズを選択する必要性に関する懸念が軽減されます。
参照:OCIにおける仮想マシンとは?(Oracle Cloud公式サイト)
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシンのサービスを利用することで、「Windows」や「Linux」といったOSがインストールされた仮想マシンを簡単に作成できます。
以上が、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)における仮想マシンとは何か?」となります。
本記事で作成するOracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシン
「本記事で作成するOracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシン」に関して解説します。
本記事で作成する「仮想マシン(VM)」の構成を説明しますね。
本記事では、以下のような「自宅パソコンからSSH接続できる仮想マシン(Ubuntu)」を作成します。
以降で、上記の「仮想マシンの作成手順」に関して説明します。
以上が、「本記事で作成するOracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシン」となります。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)では、任意の「コア数」「メモリ」「OS」などを選択し、仮想マシンを作成できることを覚えておきましょう。
Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備
「Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備」に関してご紹介します。
★Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備★
手順1:Oracle Cloudのアカウントを新規作成
手順2:Oracle Cloud Infrastructureのコンソールを日本語化(任意)
手順3:Oracle Cloud InfrastructureでVCN(仮想ネットワーク)を作成
手順4:SSH接続元のパソコンで公開鍵を作成(SSH接続に必要)
上記手順を実施することで、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備」ができます。
上記の各手順は、以下の日時と環境で手順確認済みです。
手順確認済み日時:2022年2月8日
動作確認済み環境:Ubuntu 20.04.3 LTS
以降で、上記「Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備」の各手順に関してご説明します。
手順1:Oracle Cloudのアカウントを新規作成
「手順1:Oracle Cloudのアカウントを新規作成」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を使うためには、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のアカウントを新規作成(登録)する必要があります。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のアカウントを新規作成(登録)する手順に関しては、以下の記事をご覧ください。
既にOracle Cloud Infrastructure(OCI)のアカウントを作成済みである場合、本手順を省略してください。
以上で、「手順1:Oracle Cloudのアカウントを新規作成」は完了です。
手順2:Oracle Cloud Infrastructureのコンソールを日本語化(任意)
「手順2:Oracle Cloud Infrastructureのコンソールを日本語化(任意)」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructureのコンソールの表示言語は、初期状態だと英語です。英語だと操作しずらい方は、コンソールを日本語化しましょう。
Oracle Cloud Infrastructureのコンソールとダッシュボードを日本語化する手順に関しては、以下の記事をご覧ください。
以上で、「手順2:Oracle Cloud Infrastructureのコンソールを日本語化(任意)」は完了です。
手順3:Oracle Cloud InfrastructureでVCN(仮想ネットワーク)を作成
「手順3:Oracle Cloud InfrastructureでVCN(仮想ネットワーク)を作成」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructure上に仮想マシン(VM)を作成するためには、VCN(仮想ネットワーク)を作成しておく必要があります。
Oracle Cloud InfrastructureでVCN(仮想ネットワーク)を作成する手順に関しては、以下の記事をご覧ください。
以上で、「手順3:Oracle Cloud InfrastructureでVCN(仮想ネットワーク)を作成」は完了です。
以降の手順では、上記の記事で作成したVCN(仮想ネットワーク)「test-vnc」を想定として、手順を解説します。
手順4:SSH接続元のパソコンで公開鍵を作成(SSH接続に必要)
「手順4:SSH接続元のパソコンで公開鍵を作成(SSH接続に必要)」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructure上の仮想マシンにSSH接続するためには、公開鍵を作成しておく必要があります。
SSH接続元のパソコン(Linux系)で公開鍵を作成するために、SSH接続元のパソコン(Linux系)の「ターミナル」または「端末」上で、以下のコマンドを順に実行してください。
$ ssh -i .ssh/id_rsa
Display all 2955 possibilities? (y or n) ★yを入力★
$ ls ~/.ssh/id_rsa.pub
/home/hero/.ssh/id_rsa.pub
$
コマンド実行後、「.ssh/id_rsa.pub」が表示された場合、「正常に公開鍵を作成できた」と判断できます。
以上で、「手順4:SSH接続元のパソコンで公開鍵を作成(SSH接続に必要)」は完了です。
上記の流れで、Oracle Cloud (OCI)で仮想マシン(VM)を作成するための準備ができました。
Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順
「Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順」に関してご紹介します。
★Oracle Cloud Infrastructureで仮想マシン(VM)を作成するための流れ★
手順1:作成したOracle Cloud Infrastructureのアカウントでログイン
手順2:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成
手順3:SSH接続元のパソコンでOCI上に作成した仮想マシンにSSH接続
上記手順を実施することで、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成」できます。
上記の各手順は、以下の環境と日時で手順確認済みです。
手順確認済み日時:2022年2月8日
動作確認済み環境:Ubuntu 20.04.3 LTS
以降で、上記「Oracle Cloud Infrastructureで仮想マシン(VM)を作成するための流れ」の各手順に関してご説明します。
手順1:作成したOracle Cloud Infrastructureのアカウントでログイン
「手順1:作成したOracle Cloud Infrastructureのアカウントでログイン」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成するためには、ログインが必要です。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)にログインする手順に関しては、以下の記事の「手順4:作成したOracle Cloud Infrastructureのアカウントでログイン」をご覧ください。
以上で、「手順1:作成したOracle Cloud Infrastructureのアカウントでログイン」は完了です。
手順2:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成
「手順2:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成」に関して解説します。
約10クリックするだけで、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成できます。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のコンソール(ダッシュボード)にログイン後、「左上のナビゲーション(下図の赤枠)→コンピュート(下図の青枠)→インスタンス(下図のオレンジ枠)」の順番でクリックしましょう。
クリック後、「インスタンスの作成」(下図の赤枠)をクリックしてください。
クリック後、「名前」(下図の赤枠)に「任意の文字列」を入力します。「配置」欄に関しては、初期状態のままで問題ないです。
入力後、仮想マシンのOSを選択するために、「イメージとシェイプ」欄にある「編集」(下図の赤枠)をクリックしてください。
クリック後、仮想マシンのOSを選択するために、「イメージの変更」をクリックしましょう。初期状態だと、「Oracle Linux 8」というOSが選択されます。
クリック後、作成したい仮想マシンのOSを選び(今回は、Ubuntuを選択)、「イメージの選択」(下図の赤枠)をクリックしてください。
クリック後、「ネットワーキング」欄の以下の項目を確認しましょう。
・仮想クラウド ネットワーク:準備で作成したVCNが選択されていること
・サブネット:準備で作成したパブリック サブネットが選択されていること
確認後、「SSHキーの追加」欄において、「公開キー・ファイル(.pub)のアップロード」(下図の赤枠)を選択します。
選択後、準備で作成した「SSH接続元のパソコンの公開鍵」をアップロードしてください。
アップロード後、「SSHキーの追加」欄の末尾に「アップロードしたファイルが表示されていること」(下図の青枠)を確認しましょう。
確認後、ページ末尾にある「作成」(下図の赤枠)をクリックします。
ちなみに、「ブート・ボリューム」欄に関しては、初期状態で問題ないです。
クリック後、「プロビジョニングから実行中」に画面が変わった場合、「正常にOracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成できた」と判断できます。
SSH接続を試すために、「パブリックIPアドレス」と「ユーザー名」(下図の赤枠)を控えておきましょう。
以上で、「手順2:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシン(VM)を作成」は完了です。
手順3:SSH接続元のパソコンでOCI上に作成した仮想マシンにSSH接続
「手順3:SSH接続元のパソコンでOCI上に作成した仮想マシンにSSH接続」に関して解説します。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)に作成した仮想マシン(VM)に対して、SSH接続してみましょう。
SSH接続をするために、SSH接続元のパソコンのターミナル上で、以下のコマンドを順番に実行してください。
$ ssh ubuntu@155.248.225.7
ubuntu@prosukuran:~$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
udev 459M 0 459M 0% /dev
tmpfs 98M 1020K 97M 2% /run
/dev/sda1 45G 1.7G 44G 4% /
tmpfs 487M 0 487M 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
tmpfs 487M 0 487M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/loop0 56M 56M 0 100% /snap/core18/2253
/dev/loop1 62M 62M 0 100% /snap/core20/1242
/dev/sda15 105M 5.2M 100M 5% /boot/efi
/dev/loop2 68M 68M 0 100% /snap/lxd/21835
/dev/loop3 43M 43M 0 100% /snap/snapd/14066
/dev/loop4 59M 59M 0 100% /snap/oracle-cloud-agent/26
tmpfs 98M 0 98M 0% /run/user/1001
ubuntu@prosukuran:~$
コマンド実行後、「ubuntu@マシン名」が表示された場合、「正常にOracle Cloud Infrastructure(OCI)に作成した仮想マシン(VM)に対して、SSH接続できた」と判断できます。
以上で、「手順3:SSH接続元のパソコンでOCI上に作成した仮想マシンにSSH接続」は完了です。
上記の流れで、Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成することができました。
ちなみに、Oracle Cloud Infrastructureを「体系的に学びたい」方には、以下の書籍がオススメです。
【まとめ】Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成する手順【図解】
いかがでしたでしょうか?Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で10クリックほどで仮想マシン(VM)を作成する手順を解説し、以下の悩みを解決しました。
★悩み★
・Oracle Cloud Infrastructure(OCI) で仮想マシンを作成することは可能?
・そもそも、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の仮想マシンって何?
・Oracle Cloud(OCI)で仮想マシン(VM)を作成(配備)する手順を知りたい。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)では、簡単に仮想マシン(VM)を作成できます。ぜひあなたも本記事を参考に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で仮想マシンの作成」を実践してください。
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