【悩み】
・GPT-4をPythonプログラムで使いたい!できる限り無料で使いたい。
・APIを使えば良い?お金はかかるのだろうか?
・Bing AI ChatはGPT-4搭載!それをPythonで使いたい!無料で使える?
こういった「悩み」に答えます。
【本記事の内容】
① そもそもGPT-4やBing AI Chatとは?
➁ GPT-4をPythonで利用する方法3選
➂ 無料でPythonからGPT-4を使う1番簡単な方法:Bing AI Chatの利用
④ 手順:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
本記事に掲載した手順を実践したことで、有料APIや有料サービスに課金することなくPythonからGPT-4を搭載したBing AI Chatに質問でき、その回答も取得できるようになりました(下の動画参照)。
記事の前半では「そもそもGPT-4とは何か?」と「GPT-4をPythonで使えるか?に対する調査結果」を解説します。
記事の後半では、「無料でPythonからGPT-4を使う1番簡単な方法や具体的なプログラム」を説明します。
この記事を読み終えることで、「有料APIやサービスに課金することなくPythonからGPT-4を呼び出すことができる」状態になります。
そもそもGPT-4やBing AI Chatとは?
以下の順番で、GPT-4やBing Chat AIに関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・GPT-4とは:AIで使われる言語モデルの1つ
・Bing AI Chatとは:無料でGPT-4を利用可能
GPT-4とは:AIで使われる言語モデルの1つ
GPT-4(Generative Pre-trained Transformer 4)は、OpenAIが開発した自然言語処理モデルです。大規模なデータを学習することで、多様な話題や言語に対応できる柔軟性を有してます。
特徴:GPT-3.5より信頼性と創造性が向上
GPT-3.5の後に公開されたモデルであるため、GPT-3.5より信頼性と創造性が向上しました。ただし、GPT-4はまだ完全ではなく、間違った情報を出力してしまいます。
以下に、GPT-4の特徴を簡単にまとめます。
特徴 | 詳細 |
精度が高い | GPT-4は160TB以上のデータを用いて学習されたと言われています。学習データが膨大であるため、文章生成の質や多様性が向上しています。 |
高度な自然言語理解(NLU)と自然言語生成(NLG) | 文脈や意図を正確に把握し、より適切な文章を生成する能力が向上しています。 |
多言語対応 | さまざまな言語に対応し、言語特有の表現やニュアンスを意識した文章生成が可能です。 |
リアルタイム性 | GPT-3.5と比べて、より高速な文章生成ができます。 |
利用方法と料金体系
GPT-4を使う方法とその料金体系を以下にまとめます。特別な申請をせずに、無料で使うことができるBing AI Chatが個人的にはオススメです。
方法 | 料金体系 | 備考 |
ChatGPT | 1人あたり月額20ドル ※GPT-4に関しては無料枠なし | ChatGPTのGPT-4について(公式サイト) |
ChatGPTのAPI | 日本語1万字あたり4.2円 ※無料枠なし | ChatGPT APIのGPT-4について(公式サイト) |
Azure OpenAI(REST API) | 日本語1万字あたり4.2円 ※無料枠なし | Azure OpenAIについて(公式サイト) |
Bing AI Chat | 無料 ※利用申請不要 | Bing AI Chatについて(公式サイト) |
Poe | 無料枠あり(1日1回のみ) | Poeについて(公式サイト) |
Hugging Face | 無料枠あり ※利用申請が必要 | Hugging Faseについて(公式サイト) |
Bing AI Chatとは:無料でGPT-4を利用可能
Bing AI Chatは、Microsoft社が開発した人工知能(AI)技術を活用したチャットボットです。利用者との対話を通じて情報を提供したり、質問に答えたりします(下図参照)。
先ほども記載させていただきましたが、Bing AI ChatにはGPT-4が搭載されています(下図参照)。そして、利用申請やユーザー登録なしでGPT-4が搭載されたBing AI Chatを利用することができます。
ただし、本記事執筆時点では、公式よりAPIが提供されていないため、Pythonなどのプログラミング言語から使いたい場合、気軽に利用できないという問題があります。
以上のように、GPT-4を使うことで、より正確な情報を生成できます。無料でGPT-4を使えるサービスは存在し、事前申請などが不要なBing AI Chatがオススメです。
GPT-4をPythonで利用する方法3選
PythonでTwitterのフォローを自動化したい場合、本記事執筆時点では、以下の方法があります。それぞれの方法の概要を簡単にご紹介します。
【ご紹介事項】
・そもそもなぜPythonでGPT-4を使いたい?利用場面や利点は?
・方法①:有料APIを利用
・方法➁:非公式で開発されたライブラリEdgeGPTを利用
・方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
そもそもなぜPythonでGPT-4を使いたい?利用場面や利点は?
PythonからGPT-4を呼び出せるようになることで、以下のように様々な場面で利点があります。
利用場面 | 利点(メリット) |
自然言語処理(NLP)の自動化 | GPT-4を使用することで、テキストデータを処理し、文章の生成、質問応答、要約などを自動化できます。そのため、テキストデータに関する多くの作業を簡素化できます。 |
カスタマーサポート | PythonからGPT-4を呼び出すことにより、カスタマーサポートの対話システムを構築できます。お問い合わせ者の質問や要求に対して即座に返答し、問題を解決するための自動化された対話システムを実現できます。 |
コンテンツ生成 | PythonとGPT-4を使うことで、ブログ記事、ニュース記事、商品説明、広告文の生成などのコンテンツ作成を効率化できます。 |
プロトタイプ開発 | Pythonはプロトタイプ開発に適しており、GPT-4を活用することで、新しいアプリケーションやサービスのアイデアを迅速に試すことができます。GPT-4は、様々なサンプルプログラムを即座に提示してくれます。 |
上記のように、PythonからGPT-4を呼び出すことで様々な恩恵を得られます。以降で、PythonからGPT-4を呼び出す方法を解説します。
方法①:有料APIを利用
GPT-4を使えるサービスにおいて、API(Application Programming Interface)という仕組みを提供している場合があります。この仕組みを使うことで、簡単にPythonなどのプログラミング言語からGPT-4を呼び出すことができます。
本記事執筆時点では、無料APIを提供しているサービスはありません。そのため、「利用方法と料金体系」でご紹介した有料APIを使うしかないです。
有料APIの使い方に関しては、それぞれの公式サイトをご覧ください。
方法➁:非公式で開発されたライブラリEdgeGPTを利用
本記事執筆時点で、GPT-4を搭載したBing AI Chatの公式APIは、提供されていません。そのため、リバースエンジニアリングが得意な技術者たちが、Bing AI Chatの動作を解析し、非公式Pythonライブラリ「EdgeGPT」を開発しました。
このEdgeGPTを使うことで、簡単にPythonからBing AI Chatを利用することができます。
方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
Pythonには、Webブラウザを操作できるライブラリがあります。以下のようなライブラリを使うことで、Pythonプログラム内でGPT-4を呼び出すことができます。
ちなみに、冒頭でご紹介した動画では、PyAutoGUIを使ってBing AI Chatの操作を自動化しています。
【GUI自動化ライブラリの一覧】
・PyAutoGUI(詳しくはこちら)
・selenium(詳しくはこちら)
以上が、GPT-4をPythonで利用する方法となります。ご自身にあった方法を選択しましょう。
無料でPythonからGPT-4を使う1番簡単な方法:Bing AI Chatの利用
以下に関して順番に説明します。結論から言いますと、PythonからGPT-4を無料かつ簡単に使いたい場合、先ほどご紹介した「方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作」を採用するしかないです。
【ご紹介事項】
・そもそも有料APIではダメな理由
・有料APIを使わないPythonライブラリは存在する?
そもそも有料APIではダメな理由
ChatGPTやAzure OpenAIで提供されている有料APIを使うことで、PythonからGPT-4を利用できます。ただし、お金がかかります。そのため、以下の理由で有料APIを使うことを躊躇する方が多いです。
【有料ではダメな理由】
・GPT-4を学びたいが、予算に制約があるため、できる限り無料で使って勉強したい
・定額ではなく使った分の課金!しかも、料金形態が複雑で高額請求の可能性があり怖い
・クレジットカードの登録が必要だが、カードの情報流出が怖い
有料APIを使わないPythonライブラリは存在する?
筆者も「使いすぎによる高額請求」が怖くなり、ウェブ上で「python gpt-4 無料」「python gpt-4 free」「python gpt-4 library」「python gpt-4 module」「gpt-4 with python」と検索してみました。
その結果、先ほどご紹介したEdgeGPTというPythonライブラリを発見しました。
2023年8月ごろまでは、EdgeGPTでGPT-4が搭載されたBing AI ChatをPythonから呼び出すことができていたようですが、本記事執筆時点では、開発やメンテナンスを止めたように見えます(下図参照)。
そのため、EdgeGPTを使う場合、以下の点を注意してください。
注意しなかった場合、「個人情報の流出」「作成プログラムの無償公開」「開発者がバグを早急に解消しなかった場合、理解力不足で自分でバグを修正できず活用したプログラムが動作しなくなる」などが発生します。
注意事項 | 詳細 |
ライセンスの確認 | プログラムがどのようなライセンスで提供されているかを確認しましょう。ライセンスに従って使用する必要があります。一部のライセンスは商業利用を禁止していることがあります。 |
ライセンスの条件の遵守 | ライセンスに記載された条件に従ってください。例えば、一部のライセンスは変更したプログラムを公開することを要求することがあります。 |
プログラムの信頼性 | プログラムの品質、セキュリティ、バグの有無などを確認しましょう。信頼性の低いプログラムを使うと、予期せぬ問題が発生する可能性があります。 |
開発者の信頼性 | プログラム開発者の信頼性も考慮しましょう。セキュリティ上のリスクを最小限に抑えるために、信頼性の低い開発者のプログラムは使わない方が良いです。最悪の場合、プログラム実行時に個人情報を抜き取られる可能性があります。 |
自己責任 | プログラムを使用する際には、自己責任で行動しましょう。開発者が提供するプログラムに対する保証は限られていることが多いため、予期せぬ問題が発生した場合でも自己責任で対処する必要があります。 |
以上より、PythonからGPT-4を簡単かつ無料で呼び出したい場合、先ほどご紹介した「方法➂」の採用がオススメです。
方法➂は、「無料であるため安心して多用できる」「作り方を理解しているため既存ライブラリより安心安全に使える」といった利点があります。
以降で、方法➂の作り方とプログラムに関してご紹介します。
手順:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
多くの人に公開することにより、Microsoft社によって「方法➂」が禁止され、Pythonから無料かつ簡単にGPT-4を利用する方法がなくなってしまう可能性があります。
大変申し訳ありませんが、方法➂の作り方は、本記事では非公開とさせてください。
どうしても作り方を知りたい方は、以下の有料記事のご購入を検討してください。有料記事には、「プログラムの流れ」「必要なツールやライブラリをインストール手順」「具体的なプログラム」を掲載しています。
>> PythonでBing AI Chat(GPT-4)を無料で使う方法(Note)
上記Noteに掲載したプログラムの実行例は、以下となります。PythonからGPT-4を搭載したBing AI Chatを操作でき、Bing AI Chatからの回答を取得できています。
上記のプログラムの詳細が気になる方は、以下からアクセスしてください。
>> PythonでBing AI Chat(GPT-4)を無料で使う方法(Note)
【まとめ】無料でPythonからGPT-4は利用を可能!
いかがでしたでしょうか?
上記で紹介した方法の採用により、有料APIを使わないで、Pythonから簡単にかつ無料でGPT-4を搭載したBing AI Chatを使うことができます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
【おさらい】
・GPT-4を使えるサービスは多数あり有料なものもあれば無料なものもある
・GPT-4を無料で使いたい場合はBing AI Chatがオススメ
・GUI自動化ライブラリを使うことでPythonから簡単かつ無料で実現可能
Pythonから簡単かつ無料でGPT_4を搭載したBing AI Chatを利用するスクリプトを知りたい方は、以下にアクセスしてください。累計販売部数に応じて、価格を上げていくつもりなので、はやめのご購入をオススメします。
>> PythonでBing AI Chat(GPT-4)を無料で使う方法(Note)