
【悩み】
・Bing AI Chatの画像生成をPythonプログラムで使いたい!
・できる限り無料でBing AI Chatの画像生成を使いたい。
・作成した画像をローカルにダウンロード(保存)したい!
・APIを使えば良い?お金はかかるのだろうか?
・画像生成を料金気にすることなくPythonで使いたい!無料で使う方法は?
こういった「悩み」に答えます。
【本記事の内容】
① そもそもBing AI Chatの画像生成とは?
➁ Bing AI Chatの画像生成をPythonで利用する方法3選
➂ 無料でPythonからBing AI Chatの画像生成を使う1番簡単な方法
④ 手順:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
本記事に掲載した手順を実践したことで、APIに課金することなくPythonからCopilot(旧Bing AI Chat)の画像生成機能を使えるようになりました(下の動画参照)。
記事の前半では「PythonでBing AI Chatの画像生成機能を使う方法」と「無料でPythonからBing AI Chatで生成した画像をダウンロードできるのか?に対する調査結果」を解説します。
記事の後半では、「無料でPythonからBing AI Chatの画像生成機能を使う方法や具体的なプログラム」を説明します。
この記事を読み終えることで、「有料APIに課金することなくPythonからBing AI Chatで画像生成ができ、生成された画像をローカルにファイルとして保存できる」状態になります。
そもそもBing AI Chatの画像生成とは?

以下の順番で、Bing AI Chatで画像生成に関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・実演で理解!Bing AI Chatの画像生成とは?
・なぜ画像生成を自動化したい?利用場面や利点は?
・作成した画像を利用する際の注意点
実演で理解!Bing AI Chatの画像生成とは?
そもそもBing AI Chatでの画像生成とは、下図のように、画像生成を依頼するテキストベースのプロンプトを入力することで、Bing AI Chatが画像を作成してくれる機能のことを指します。
本機能は、「image generator」「image creator」「イラスト生成機能」「dalle3」とも呼ばれています。

生成した画像は、下図のように、右クリックからローカルにファイルとして保存することができます。

Pythonを使うことで、以下の動画のように、自分自身でBing AI Chatを操作することなく、画像生成ができ、生成された画像をローカルのファイルに保存できます。
なぜ画像生成を自動化したい?利用場面や利点は?
先ほどの画像生成機能は、以下のように様々な場面で活用することができます。
利用場面 | 詳細 |
デザインとマーケティング | ・商品のデザインやパッケージングの提案 ・広告やポスターの作成 ・ブランドロゴやアイコンの生成 |
コンテンツ制作 | ・ブログ記事やウェブコンテンツの挿絵 ・SNS投稿用の画像や動画サムネイル ・オンラインコースや教材の視覚的補足 |
医療分野 | ・症例や手術方法の図解 ・医学的な概念や解剖図の作成 |
研究とデータ可視化 | ・データのグラフやチャートの生成 ・研究結果の視覚化と説明 |
創作活動と趣味 | ・イラストやアート作品の補完 ・イメージやストーリーボードの構築 |
また、画像を生成すること、生成された画像をダウンロードすることを自動化することの利点としては、以下が挙げられます。
利点 | 詳細 |
効率性と時間短縮 | 自動化により、夜間などに大量の画像を生成してダウンロードできます。手動で1枚ずつ生成・ダウンロードするよりもはるかに効率的です。 |
スケジューリング | 自動化により、特定のタイミングやスケジュールに合わせて画像生成とダウンロードを行えます。定期的な更新や特定の条件を満たした際の画像生成を自動化できます。 |
ミスの軽減と品質管理 | 自動化は、手動での操作よりも一貫性があり、ミスの発生が少ない傾向にあります。品質管理を向上させ、ヒューマンエラーを軽減できます。 |
PythonでBing AI Chatでの画像生成を自動化することで様々なメリットを得られます。そのため、本記事でご紹介する方法を把握することは損にはなりません。
作成した画像を利用する際の注意点
1つ目の注意点として、「著作権」があります(下図参照)。下図のように、生成画像に対して、Microsoftは所有権を主張しません。また、Microsoft社が独自の判断で生成画像を利用したり、削除したりするので注意してください。
2つ目の注意点として、「商用利用」があります。下記のように、生成した画像を商用利用することはできません。
[英語]
7. 作成物の使用。Subject to your compliance with this Agreement, the Microsoft サービス規約, and our Content Policy, you may use Creations outside of the Online Services for any legal personal, non-commercial purpose.[和訳]
出典:著作権について(公式サイト)
本契約、Microsoft サービス規約、および当社のコンテンツ ポリシーを遵守することを条件として、オンライン サービスの外で、合法的な個人的、非営利目的で作品を使用することができます。
Bing AI Chatの画像生成を自動化することで様々なメリットを得られます。ただし、生成した画像に関しては、著作権および商用利用を理解した上で利用しましょう。
Bing AI Chatの画像生成をPythonで利用する方法3選

PythonでBing AI Chatの画像生成機能を使いたい場合、本記事執筆時点では、以下の方法があります。それぞれの方法の概要を簡単にご紹介します。
【ご紹介事項】
・方法①:有料APIを利用
・方法➁:非公式で開発されたライブラリEdgeGPTを利用
・方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
方法①:有料APIを利用
本記事執筆時点では、Bing AI Chatにおいて、無料APIや有料APIを提供していません。そのため、Bing AI Chatと同様な画像生成が可能である以下の有料APIを使う方法があります。
方法 | 料金体系 | 備考 |
ChatGPTのAPI | 日本語1万字あたり4.2円 ※無料枠なし | ChatGPT APIのGPT-4について(公式サイト) |
Azure OpenAI(REST API) | 日本語1万字あたり4.2円 ※無料枠なし | Azure OpenAIについて(公式サイト) |
API(Application Programming Interface)という仕組みを使うことで、簡単にPythonなどのプログラミング言語からサービスやツールを呼び出すことができます。
有料APIの使い方に関しては、それぞれの公式サイトをご覧ください。
方法➁:非公式で開発されたライブラリEdgeGPTを利用
本記事執筆時点で、Bing AI Chatの公式APIは、提供されていません。そのため、リバースエンジニアリングが得意な技術者たちが、Bing AI Chatの動作を解析し、非公式Pythonライブラリ「EdgeGPT」を開発しました。
このEdgeGPTを使うことで、PythonからBing AI Chatの画像生成を利用でき、生成した画像をファイルとして保存できます。
方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作
Pythonには、Webブラウザを操作できるライブラリがあります。以下のようなライブラリを使うことで、Pythonプログラム内でBing AI Chatの画像生成機能を呼び出すことができます。
ちなみに、冒頭でご紹介した動画では、PyAutoGUIを使ってBing AI Chatの画像生成操作を自動化しています。
【GUI自動化ライブラリの一覧】
・PyAutoGUI(詳しくはこちら)
・selenium(詳しくはこちら)
以上が、Bing AI Chatの画像生成機能をPythonで利用する方法となります。ご自身にあった方法を選択しましょう。
無料でPythonからBing AI Chatの画像生成を使う1番簡単な方法

以下に関して順番に説明します。結論から言いますと、PythonからBing AI Chatの画像生成機能を無料かつ簡単に使いたい場合、先ほどご紹介した「方法➂:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作」を採用するしかないです。
【ご紹介事項】
・そもそも有料APIではダメな理由
・有料APIを使わないPythonライブラリは存在する?
そもそも有料APIではダメな理由
ChatGPTやAzure OpenAIで提供されている有料APIを使うことで、PythonからBing AI Chatの画像生成機能と同様なことができます。ただし、お金がかかります。そのため、以下の理由で有料APIを使うことを躊躇する方が多いです。
【有料ではダメな理由】
・画像生成を学びたいが、予算に制約があるため、できる限り無料で使って勉強したい
・定額ではなく使った分の課金!しかも、料金形態が複雑で高額請求の可能性があり怖い
・クレジットカードの登録が必要だが、カードの情報流出が怖い
有料APIを使わないPythonライブラリは存在する?
筆者も「使いすぎによる高額請求」が怖くなり、ウェブ上で「python bing ai chat 画像生成 無料」「python image generator free」「python image creator library」「python dalle3 module」と検索してみました。
その結果、先ほどご紹介したEdgeGPTというPythonライブラリを発見しました。
2023年8月ごろまでは、EdgeGPTでBing AI Chatの画像生成機能をPythonから呼び出すことができていたようですが、本記事執筆時点では、開発やメンテナンスを止めたように見えます(下図参照)。
そのため、EdgeGPTを使う場合、以下の点を注意してください。
注意しなかった場合、「個人情報の流出」「作成プログラムの無償公開」「開発者がバグを早急に解消しなかった場合、理解力不足で自分でバグを修正できず活用したプログラムが動作しなくなる」などが発生します。
注意事項 | 詳細 |
ライセンスの確認 | プログラムがどのようなライセンスで提供されているかを確認しましょう。ライセンスに従って使用する必要があります。一部のライセンスは商業利用を禁止していることがあります。 |
ライセンスの条件の遵守 | ライセンスに記載された条件に従ってください。例えば、一部のライセンスは変更したプログラムを公開することを要求することがあります。 |
プログラムの信頼性 | プログラムの品質、セキュリティ、バグの有無などを確認しましょう。信頼性の低いプログラムを使うと、予期せぬ問題が発生する可能性があります。 |
開発者の信頼性 | プログラム開発者の信頼性も考慮しましょう。セキュリティ上のリスクを最小限に抑えるために、信頼性の低い開発者のプログラムは使わない方が良いです。最悪の場合、プログラム実行時に個人情報を抜き取られる可能性があります。 |
自己責任 | プログラムを使用する際には、自己責任で行動しましょう。開発者が提供するプログラムに対する保証は限られていることが多いため、予期せぬ問題が発生した場合でも自己責任で対処する必要があります。 |
以上より、PythonからBing AI Chatの画像生成機能を簡単かつ無料で呼び出したい場合、先ほどご紹介した「方法➂」の採用がオススメです。
方法➂は、「無料であるため安心して多用できる」「作り方を理解しているため既存ライブラリより安心安全に使える」といった利点があります。
以降で、方法➂の作り方とプログラムに関してご紹介します。
手順:GUI自動化ライブラリでBing AI Chatとの連携処理を自作

多くの人に公開することにより、Microsoft社によって「方法➂」が禁止され、Pythonから無料かつ簡単にBing AI Chatの画像生成機能を利用する方法がなくなってしまう可能性があります。
大変申し訳ありませんが、方法➂の作り方は、本記事では非公開とさせてください。
どうしても作り方を知りたい方は、以下の有料記事のご購入を検討してください。有料記事には、「プログラムの流れ」「必要なツールやライブラリをインストール手順」「具体的なプログラム」を掲載しています。
>> PythonでBing AI Chatの画像生成を無料で使う方法(Note)
上記Noteに掲載したプログラムの実行例は、以下となります。PythonからBing AI Chatを操作でき、Bing AI Chatで生成された画像をファイルとして保存できています。
上記のプログラムの詳細が気になる方は、以下からアクセスしてください。
>> PythonでBing AI Chatの画像生成を無料で使う方法(Note)
【まとめ】無料でPythonからBing AI Chatの画像生成機能を利用可能!

いかがでしたでしょうか?
上記で紹介した方法の採用により、有料APIを使わないで、Pythonから簡単にかつ無料でBing AI Chatの画像生成機能を使うことができます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
【おさらい】
・本記事執筆時点ではBing AI ChatからAPIは提供されていない
・同様な画像生成ができるサービスはあるが有料APIしか提供されていない
・GUI自動化ライブラリを使うことでPythonから簡単かつ無料で実現可能
Pythonから簡単かつ無料でBing AI Chatの画像生成機能を利用するスクリプトを知りたい方は、以下にアクセスしてください。累計販売部数に応じて、価格を上げていくつもりなので、はやめのご購入をオススメします。
>> PythonでBing AI Chatの画像生成を無料で使う方法(Note)
コメント