【比較】X(旧Twitter)で競合分析する方法【調査ツールも解説】

【比較】X(旧Twitter)で競合分析する方法【調査ツールも解説】

 

【悩み】
・個人アカウントはアナリティクスを使えば調査できるけど、
 他人アカウントを調査するには?
・そもそも競合分析する際にどのような観点で比較すればいいの?
・アカウントを伸ばすために伸びている特定アカウントを簡単に調査したい



こういった「悩み」に答えます。
 

【本記事の内容】
① X(旧Twitter)で競合分析(アカウント調査)する方法は?
➁ 競合分析を簡単に実現できるサービス・ツール6選
➂ 取得例:XcorpJP(旧TwitterJP)公式アカウントを調査してみた



本記事に掲載した方法⑤「X(旧Twitter)の運用ツール」を採用し、他人のアカウントを簡単に調査できました。下図のように、分析結果がグラフィカルで可視化されるため、傾向を把握しやすかったです。
 

方法⑤ X(旧Twitter)の運用ツールを用いた競合分析の結果



記事の前半では「そもそも競合分析とは何か?」や「競合分析するための操作方法やその必要性」を解説します。

記事の後半では、「競合分析するための6つの方法としてWebサービスやツールなど」をご紹介します。
  

この記事を読み終えることで、「なぜ競合アカウントはフォロワー数やいいね数が多いのか?といった手がかりをより短時間で発見できる」状態になります。


 

X(旧Twitter)で競合分析(アカウント調査)する方法は?


以下の順番で、X(旧Twitter)における競合分析とはどういったものなのか?に関してご紹介します。
 

【ご紹介事項】
・そもそも競合分析とは?
・競合分析の必要性や目的は?
・一般的な競合分析をするための操作手順
・2023年3月まで使えていた競合分析サービスやツール


 

そもそも競合分析とは?

競合分析とは、ある特定のビジネスやブランドが競合他社と比較して、その業績や戦略、商品、サービス、マーケティング手法などを分析することです。

X(エックス)、旧Twitterにおける「競合分析」は、競合するアカウントがどのようなツイートをしているか、フォロワーの反応はどの程度か、どのようなハッシュタグやキーワードを使用しているかなど、Twitter上での活動や影響力を評価・比較することを指します。

また、競合分析は、「アカウント調査」「インサイト分析」「ソーシャルリスニング」などと呼ばれることもあります。
 

X(旧Twitter)における競合分析の観点例
X(旧Twitter)における競合分析の観点例

 

競合分析の必要性や目的は?

競合分析の必要性や目的として様々なことが挙げられます。以下にその目的や必要性を簡単に記載します。
 

競合分析する目的詳細
競争力の評価競合分析は、自社や個人ブランドが市場でどの程度競争力を持っているかを評価することを可能にします。競合他社の成功や失敗から学び、自社の戦略を洗練させることができます。
マーケティング戦略の改善競合他社のTwitter上での活動やコンテンツ戦略を分析することで、自社のマーケティング戦略を改善するヒントを得ることができます。成功例や失敗例から学び、自社のアプローチを調整できます。
ターゲットの理解競合分析は、競合他社がどのようなターゲット(顧客)を獲得しているかを理解する手助けをします。これにより、自社のターゲットへのアプローチを改善することができます。

 

競合分析する必要性詳細
市場動向の把握競合分析を行うことで、市場でのトレンドや変化を把握することができます。これは、自社が追従するだけでなく、先行して新しい戦略を創造し取り入れるためにも重要です。
差別化と競争優位性の発見競合分析を通じて、競合他社との差別化ポイントや自社の競争優位性を見つけることができます。これは、独自の価値提供や強みを強化するために役立ちます。
ニーズの把握競合分析は、顧客がどのようなタイプの情報やコンテンツに興味を持っているかを理解する手助けをします。これにより、よりターゲットに合ったコンテンツやアプローチを考えることが可能になります。

  

一般的な競合分析をするための操作手順

競合分析をするための操作手順は、以下のような手順になります(下図参照)。
 

【操作手順】
① ツイート検索などから競合となるアカウントを探す
➁ 競合アカウントの今までの投稿内容を調べる
➂ エクセルなどに投稿内容を保存し様々な観点で分析する

 

競合分析するための操作手順の例

 

2023年3月まで使えていた競合分析サービスやツール

2023年3月に、TwitterのAPIが有料化されました。それに伴い、APIという仕組みを使っていた、以下のサービスやツールでは、Twitterに対する競合分析ができなくなってしまいました。
 

名称概要備考
whotwi(フーツイ)TwitterのアカウントIDと連携してツイートの傾向やフォロワーを分析できる無料のツールです。公式サイトはこちら
ooowl(オウル)Instagram(インスタグラム)とTwitterの運用に必要なデータを分析するツールです。公式サイトはこちら


以上が、競合分析の概要とやり方になります。以降で、より簡単に競合分析を実現できるツールやサービスをご紹介します。

 

競合分析を簡単に実現できるサービス・ツール6選


Twitterの競合分析を簡単に実現ができる「ツール」や「サービス」として、以下の6つがあります。
 

名称概要料金備考
Keywordmap for SNSKeywordmap for SNSは、調査分析から運用管理まで工数削減だけでなく“成果”につながるSNS運用支援ツールです。Webサービスとして提供されています。要相談公式サイトはこちら
Insight Intelligence Qソーシャルメディア上で発信された情報を収集・分析してマーケティングに役立てるツールです。Webサービスとして提供されています。要相談
(Google検索で月額10万円と記載あり)
公式サイトはこちら
Social InsightSNS業務を効率化する運用・解析ツールです。Webサービスとして提供されています。要相談
(Google検索で月額5万円と記載あり)
公式サイトはこちら
comnico Marketing SuiteSNSの投稿管理・分析ツールです。複数SNSを一元管理することで、投稿管理や効果測定に関わる業務負荷を大幅に軽減できます。Webサービスとして提供されています。要相談
(Google検索で月額5万円と記載あり)
公式サイトはこちら
X(旧Twitter)の運用ツール指定した検索式を満たすツイートをCSV形式のファイルに保存できます。保存したファイルをもとにwhotwiのようなグラフィカルな競合分析ができます。GUIアプリケーションとして提供されています。3470円(買い切り)ご紹介ページはこちら
APIなどで競合分析するプログラムを自作プログラミングを駆使することで競合分析を自作できます。無料自作手順はこちら


以降で、それぞれの特徴に関して簡単に解説します。
 

方法①:Keywordmap for SNS

 

・競合アカウントをフォロワー観点で分析できる
・対象アカウントがどのようなフォロワーを獲得しているか可視化できる



keywordmap SNSの「自社・他社のフォロワー分析」では、指定したアカウントをフォローしているユーザーを調査することができます。

この機能を使うことで、競合アカウントのフォロワーの動向を調べることで、競合アカウントの戦略や影響力を理解するのに役立ちます。

keywordmap SNSを使った競合分析は、フォロワー起点です。そのため、競合アカウントの投稿起点、例えば、「どのような言葉をよく使うかなど」を調査したい場合には不向きに見えます。
 

・料金:要相談
・トライアル:あり(1週間)
Keywordmap SNSの公式サイトはこちら

 

方法➁:Insight Intelligence Q

 

・過去13カ月の投稿データをもとに競合アカウントを投稿起点で分析できる
・投稿種別や頻出単語といった投稿に関する様々な分析結果を可視化できる



Insight Intelligence Qでは様々な機能を提供していますが、競合分析をしたい場合は、「投稿活動の傾向」と「エンゲージメントの傾向」を使います。

この機能を使うことで、自社や競合のTwitter投稿を分析すると、投稿の種類や頻度、時間帯などがわかります。さらに、いいね数といったエンゲージメント数やフォロワー数の変化、バズったツイートの内容やキーワードも把握できます。さらに、リツイートしたユーザーの属性(年齢や性別など)や時間帯、地域情報も分析できます。

URL共有機能を搭載しているため、分析した結果をすぐにチーム内で共有することができます。
 

・料金:要相談(Google検索で月額10万円と記載あり)
・トライアル:あり(2週間)
Insight Intelligence Qの公式サイトはこちら

 

方法➂:Social Insight

Social Insightのトップページ
出典:Social Insightのトップページ

 

・数百臆の投稿データを用いた競合分析ができる
・投稿起点だけでなくフォロワー起点での分析もできる



Social Insightでは、「アカウント&ユーザー分析」「時間帯分析」「競合アカウント調査」の3つの機能を使うことで、競合分析を推し進めることができます。

これらの機能を使うことで、指定したキーワードやURLから関連ツイートを見つけ、テキストを分析・可視化できます。さらに、ツイート内容だけでなく、ユーザー属性や地域情報も集計します。また、エンゲージメントのタイミングや比較データもすぐに確認できます。

Social Insightは、Twitterだけではなく、Instagramなどの他のソーシャルメディアにも幅広く対応しています。この点が他の方法との大きな差異化ポイントになっています。
 

・料金:要相談(Google検索で月額5万円と記載あり)
・トライアル:なし
Social Insightの公式サイトはこちら

 

方法④:comnico Marketing Suite

 

・指定期間の投稿データをもとに競合アカウントを投稿起点で分析できる
・反応数の多い投稿や少ない投稿をランキング形式で表示できる



comnico Marketing Suiteでは、「競合アカウント分析」の機能を使うことで、他人アカウントを調査できます。

この機能を使うことで、競合他社のフォロワー数や投稿反応を詳細に追跡できます。さらに、フォロワー数の変動を分析、投稿の反応数を自動で集計、自社のポジション可視化できます。投稿反応やフォロワー数の変化から、競合他社の成功要因を探り、自社の戦略に活かすことができるWebサービスとなっています。

一度に10アカウントまでを同時に競合分析することができる点が他の方法との差異化ポイントとなっています。
 

・料金:要相談(Google検索で月額5万円と記載あり)
・トライアル:あり
comnico Marketing Suiteの公式サイトはこちら

 

方法⑤:X(旧Twitter)の運用ツール

X(旧Twitter)運用ツールでいいね数などのエンゲージメント数を含めたツイート取得およびハッシュタグ分析の例
X(旧Twitter)の運用ツールを用いたツイート取得の例

 

・whotwiのようなグラフィカルな分析が可能
・Twitterの検索式を使えるため競合だけでなく自社アカウントも分析可能



ITエンジニアとして10年ほど働いている筆者が開発した買い切りツールです。

このツールでは、X(旧Twitter)で利用される検索式を用いることで、検索式を満たす投稿に対して、下図のような「よく使う言葉」をはじめとする7つの観点で競合分析ができます。分析結果は、ファイルに保存されます。
 

X(旧Twitter)の運用ツールを用いた競合分析の結果


検索式の組み立て方に関しては、こちらのX(旧Twitter)の公式サイトをご覧ください。また、以下に検索式の例を記載します。

【検索式の例】
・他人アカウントを競合分析する場合
 検索式:from:XcorpJP

・期間を指定して競合分析をしたい場合
 検索式:from:XcorpJP since:2023-01-01 until:2023-02-01


検索式では様々な細かい設定ができます。例えば、「期間の指定」や「言語指定」などができます。

そのため、このツールを使うことで、「ある期間での競合アカウントの動向」や「ある製品をプロモーションする際によく使う言葉」といった競合分析ができます。
 

・料金:3470円(買い切り)
・トライアル:無料サンプルの提供あり
競合分析ができるX(旧Twitter)の運用ツールのご紹介ページはこちら

 

方法⑥:APIなどで競合分析するプログラムを自作【無料】

X(旧Twitter)では、API(Application Programming Interface)という仕組みを提供されており、この仕組みを使うことで、簡単にPythonなどのプログラミング言語から競合分析を実現できます。

ちなみに、このAPIという仕組みを使わなくても実現は可能です。詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

>> 【入門】PythonでTwitterと連携する2つの方法を解説
 

APIなどで取得したポストをCSV形式などのファイルに保存し、取得したポストをグラフィカルに分析するプログラムを自作することで、「無料」で競合分析を実現できます。
 

APIなどで競合分析するPythonプログラムの自作例
Pythonを使って競合分析を自作する例



以上のように、競合分析できるツールやサービスは多数あります。以下の基準で選ぶことをオススメします。
 

【選ぶ基準】
・無料が良い:方法⑥
・買い切り型が良い:方法⑤
・チームで分析したい:方法➁
・他のSNSも分析したい:方法➂
・フォロワー起点で分析したい:方法①
・同時に多数のアカウントを分析したい:方法④
・投稿起点で分析したい:方法➁、方法➂、方法④


 

取得例:XcorpJP(旧TwitterJP)公式アカウントを調査してみた


方法⑤を採用し、XcorpJP(旧TwitterJP)公式アカウントを競合分析してみました。

>> 方法⑤:X(旧Twitter)の運用ツールの詳細はこちら
 

方法⑤「X(旧Twitter)の運用ツール」を使うことで、パソコンを操作することなく完全自動で競合分析ができました。分析結果が記載されたファイルを以下に掲載しましたので、内容を確認したい方はダウンロードをお願いします。

>> 開発ツールで「@XcorpJP(旧TwitterJP)」を競合分析し生成されたExcel
 

ちなみに、「分析期間:2020年6月29日から2023年7月22日」「利用検索式:from:TwitterJP」「取得投稿数:1000件」となります。
 

以上のように、ご自身にあったツールやサービスを使うことで、簡単に特定アカウントに対して競合分析を実施することができます。そして、分析結果を利活用することで、より効果的なX(旧Twitter)の運営ができます。

 

【まとめ】競合分析を手短にしたい場合はツールやサービスを使うこと!


いかがでしたでしょうか?

上記で紹介した方法を採用することで、X(旧Twitter)の特定アカウントを簡単に調査することができます。

最後にもう一度内容を確認しましょう。
 

【おさらい】
・市場動向の把握や競争優位性の確認などをするためには競合分析が必要!
・手作業でも特定アカウントの競合分析はできるが時間がかかる…
・ツールかサービスを使うことで他人アカウントの調査を簡略化できる!



本ブログでは、「Twitter運用やTwitterのデータ分析に役に立つツール」や「業務の時短化に繋がるIT技術」などを発信しています。定期的に更新していますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします。

>> IT技術やその学び方を発信しているサイト「駆け出し物語」(本ブログ)
 

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