【悩み】
・YouTubeの検索上位に自分の動画を表示させるには?
・上位に表示させたい!そのために現在の検索結果の傾向を調査したい!
・調査には各動画の再生数などの指標が必要で準備に時間がかかる…
ツールを使って時短化できない?また、無料ツールなどはある?
こういった「悩み」に答えます。
【本記事の内容】
① YouTube検索結果で上位掲載された動画を調べるとは?なぜ調査する?
➁ ツールで「YouTube検索結果で上位順位な動画」の調べ方:オススメ5選
➂ 調査例:キーワード「反応集」で上位500位までのランキング
本記事に掲載した方法④を採用し、任意キーワードでのYouTube検索結果を簡単にExcelファイルに保存できました(下の動画参照)。
各動画のサムネイルから高評価数などの様々な情報を取得できました(作成Excelファイルはここからダウンロード可能)。
記事の前半では「YouTube検索結果での上位掲載とは何か?」と「上位順位に掲載された動画を調べる方法やその必要性」を解説します。
記事の後半では、「あるキーワードでYouTubeを検索した際に表示される動画の再生数などの様々な情報を調査するために使えるWebサービスやツールなど」をご紹介します。
この記事を読み終えることで、「検索結果の上位表示された動画の特徴や傾向を分析できる」状態になります。
YouTube検索結果で上位掲載された動画を調べるとは?なぜ調査する?
以下の順番で、YouTube検索結果で上位掲載された動画を調べるとはどういったものなのか?に関してご紹介します。
【ご紹介事項】
・そもそもYouTube検索結果での上位掲載とは?
・上位順位に掲載された動画を調べる必要性は?
・調査するための一般的な手順
そもそもYouTube検索結果での上位掲載とは?
「YouTube検索結果での上位掲載」 とは、YouTubeの検索欄に特定のキーワードやフレーズを入力した際に、自分の動画が最初の数件(トップ10以内)に表示されることを指します。
ちなみに、検索結果の上位にご自身の動画が掲載されることで、視聴者がそのキーワードを検索した際に自分の動画が目に留まりやすくなり、クリックされる確率が高まります。
その他にも下記のように様々なメリットがあります。
項目 | 詳細 |
視聴回数の増加 | 上位に表示されることで多くの視聴者に見てもらいやすくなります。 |
チャンネル登録者の増加 | コンテンツが魅力的であれば、視聴者がチャンネルを登録する可能性が高まります。 |
収益の増加 | 広告収入や商品販売などの機会が増え、収益が向上します。 |
上位順位に掲載された動画を調べる必要性は?
YouTube検索結果の上位順位に掲載された動画を調べる必要性は、いくつか挙げられます。その必要性に関して以下に記載します。
項目 | 詳細 |
競合分析 | 上位に掲載されている動画を調査することで、競合他社の戦略や成功要因を理解できます。タイトル、サムネイル、キーワード、説明文、タグなどの要素を分析することで、自分の動画作成に役立つヒントを得られます。 |
視聴者の関心を把握 | 視聴者が実際に何を検索し、どのような動画に関心を持っているのかを把握できます。上位に掲載されている動画の内容やテーマを調べることで、視聴者のニーズに合ったコンテンツを提供するための参考になります。 |
アルゴリズムの理解 | YouTubeの検索アルゴリズムがどのような基準で動画を評価し上位掲載しているかの傾向の理解に繋がります(基準は公になっていないため推測が必須)。視聴時間、エンゲージメント率、キーワードの適切な使用など、上位動画に共通する要素を見つけることで、上位掲載される法則を把握しやすくなります。 |
トレンドの把握 | 現在のトレンドや人気テーマを知ることができます。上位動画の内容や形式をチェックすることで、今後の動画コンテンツ作成計画に役立つ情報を得ることができます。 |
改善活動 | 自分の動画やチャンネルの再生数などを継続的に改善するためのヒントを得られます。上位動画の分析を通じて、自分の動画コンテンツに反映できる新しい戦略や改善点を見つけられます。 |
視聴者フィードバック | 上位動画に投稿されたコメントを調査することで、視聴者のフィードバックや意見を直接知ることができます。これにより、視聴者が何を求めているのか、どのような改善が必要なのかを具体的に理解できます。 |
調査するための一般的な手順
「あるキーワードでYouTube検索した際の上位掲載された動画を調べる」一般的な手順は、以下となります(下図参照)。
【操作手順】
① YouTubeのトップページにある検索欄にキーワードを入力し検索
➁ 検索結果に表示された各動画のサムネイルなどをメモ
➂ 上位順位である動画の各指標を比較しやすいようにまとめた後に分析
以上が、「YouTube検索結果で上位掲載された動画を調べる」に関する概要とやり方になります。以降で、より簡単に上位掲載された動画を調査できるツールやサービスをご紹介します。
ツールで「YouTube検索結果で上位順位な動画」の調べ方:オススメ5選
YouTube検索結果の上位順位に掲載された動画を簡単に調べられる「ツール」や「サービス」として、以下の5つがあります。
名称 | 概要 | 料金 | 備考 |
NoxInfluencer | Webサービスとして提供されています。そのため、Webブラウザ上で検索結果における各動画の9種類の指標を縦スクロールな一覧形式で確認できます。 | 月額5万円程度(サブスクリプション) | ご紹介ページはこちら |
YT Rival FInder | Webサービスとして提供されています。そのため、Webブラウザ上で検索結果における各動画の13種類の指標を縦スクロールな一覧形式で確認できます。 | 月額3980円(サブスクリプション) | ご紹介ページはこちら |
kamuitracker | Webサービスとして提供されています。そのため、Webブラウザ上で検索結果における各動画の8種類以上の指標を横スクロールな一覧形式で確認できます。 | 月額15万円程度(サブスクリプション) | ご紹介ページはこちら |
YouTube向け検索順位リサーチツール | 検索キーワードの結果をExcel形式のファイルに保存できます。検索順位の情報取得に特化したツールで、GUIアプリケーションとして提供されています。 | 1480円(買い切り) | ご紹介ページはこちら |
APIでキーワード検索結果を取得するプログラムを自作 | プログラミングを駆使することでキーワード検索結果の取得を自作できます。 | 無料 | ー |
以降で、それぞれの特徴に関して簡単に解説します。
方法①:NoxInfluencer
・検索条件を満たす動画を9種類の指標とともに表示できる
・検索結果に対して様々なフィルタリングや並び替えができる
NoxInfluencerでは、指定した検索キーワードを満たす動画の「サムネイル」「動画タイトル」「公開日」「登録者視聴率」「高評価数」「コメント数」「視聴回数」「チャンネル名」「チャンネル登録者数」を確認できます。
また、検索結果に対して、「動画の種類や公開日」といったフィルタリングや「視聴回数や最新投稿時間」といった並び替えもできます。
ただし、下図のように各指標が横一列で表示されていないため比較しにくく、検索結果の上位表示される動画の傾向を把握しにくいです。
・料金:月額5万円程度
・トライアル:あり(期間ではなく回数制限)
・NoxInfluencerの公式サイトはこちら
方法➁:YT Rival FInder
・検索条件を満たす動画を13種類の指標とともに表示できる
・YouTube検索結果ではなくGoogle検索結果を用いている
YT Rival FInderでは、指定した検索キーワードを満たす動画の「サムネイル」「動画タイトル」「動画の長さ」「公開日」「高評価数」「コメント数」「チャンネル名」「チャンネル登録者数」「総再生回数」「投稿数」「チャンネル開設日」「動画の概要」「ハッシュタグ」を確認できます。
また、YT Rival FInderでは、YouTube検索結果ではなくGoogle検索結果を用いています。そのため、本ツールを使うことでGoogleから流入がある動画の傾向をつかむことができます。
ただし、下図のように各指標が横一列で表示されていないため比較しにくく、検索結果の上位表示される動画の傾向を把握しにくいです。
さらに、YouTube検索結果を用いていないため、本ツールを用いて動画を改善したとしてもYouTube検索結果の上位表示はなかなか実現できないと考えます。
・料金:月額3980円程度
・トライアル:あり(利用できる機能が制限)
・YT Rival FInderの公式サイトはこちら
方法➂:kamuitracker
・検索条件を満たす動画を8種類以上の指標とともに表示できる
・国内向けの動画の中から投稿日やカテゴリなど条件に合った動画を探せる
kamuitrackerでは、指定した検索キーワードを満たす動画の「チャンネルアイコン」「チャンネル名」「動画サムネイル」「動画タイトル」「利用回数(全期間)」「投稿回数(過去7日間)」「投稿回数(投稿7日前)」「視聴評価」などを確認できます。
また、検索結果に対して、「動画の種類や公開日」といったフィルタリングやCSV形式でファイル保存といったこともできます。
ただし、上記を実現するためには、kamuitrackerの「動画検索」機能を使う必要があります。本記事執筆時点では、法人企業でしか使えず個人では使えない機能となっています(下図参照)。
・料金:月額15万円程度
・トライアル:あり(利用できる機能が制限)
・kamuitrackerの公式サイトはこちら
方法④:YouTube向け検索順位リサーチツール
・検索条件を満たす動画を19種類の指標とともに確認できる
・検索結果をExcel形式のファイルに出力するためExcelやGoogleスプレッドシートを使った分析が容易にできる
ITエンジニアとして数十年ほど働いている筆者が開発した買い切りツールです。
「YouTube向け検索順位リサーチツール」では、指定した検索キーワードを満たす動画の「サムネイル」「サムネイルURL」「動画タイトル」「動画URL」「チャンネル名」「チャンネルURL」「動画の長さ」「高評価数」「コメント数」「コメント率」「一日当たりの再生数」「エンゲージメント率」「再生数 チャンネル登録者数」「動画アップロード日」「チャンネル開設日」「総アップロード数」「動画の概要」「動画のハッシュタグ」を確認できます。
また、検索結果がExcel形式で保存され、下図のように各指標が横一列で表示されているため、検索結果で上位表示される動画の傾向を把握しやすいです。さらに、ExcelやGoogleスプレッドシートにインポートできるため、それらアプリの機能を使うことができ、多角的に分析が可能です。
ただし、本ツールはWindows環境でのみ動作するツールとして提供しています。そのため、MacOSやスマホしか所有していない人では使うことができません。
・料金:1480円(買い切り)
・トライアル:無料体験版あり
・YouTube向け検索順位リサーチツールのご紹介ページはこちら
方法⑤:YouTube Data APIを用いて自作
YouTubeでは、API(Application Programming Interface)という仕組みを提供しており、この仕組みを使うことで、Pythonなどのプログラミング言語からYouTubeの検索結果を取得できます。
YouTubeのAPIの概要や取得方法に関しては、以下の記事をご覧ください。図多めで解説しているので、迷うことなくAPIを取得できるはずです。
>> 【迷わない】YouTube Data APIの取得方法は?図を用いて解説!
APIで取得した検索結果をファイル保存するプログラムを自作することで、「無料」でYouTube検索結果の上位掲載された動画を調べられます(下図参照)。
以上のように、YouTube検索結果の上位掲載された動画を調査できるツールやサービスは多数あります。以下の基準で選ぶことをオススメします。
【選ぶ基準】
・Google検索からの流入数を伸ばしたい
方法➁「YT Rival FInder」を選択
・スマートフォンで確認したい
方法①「NoxInfluencer」方法➁「YT Rival FInder」方法➂「kamuitracker」を選択
・ExcelやGoogleスプレッドシートの分析機能を使いたい
方法➂「kamuitracker」方法④「YouTube向け検索順位リサーチツール」を選択
・買い切り型が良い
方法④の「YouTube向け検索順位リサーチツール」を選択
・無料が良い
方法⑤のAPIでキーワード検索結果を取得するプログラムを自作を選択
調査例:キーワード「反応集」での上位500位までのランキング
方法④を採用し、「ポケモン 反応集」というキーワードでYouTube検索した際の動画掲載順位をファイルに保存してみました。
>> 方法④:YouTube向け検索順位リサーチツールの詳細はこちら
方法④「YouTube向け検索順位リサーチツール」を使うことで、簡単な操作で検索結果の上位500位までに掲載された動画の情報を取得できました。検索結果に掲載された動画情報が記載されたファイルを以下に掲載しましたので、内容を確認したい方はダウンロードしてください。
>> 「ポケモン 反応集」のYouTube検索結果(無料ダウンロードできます)
ちなみに、「反応集とは?」や「反応集の作り方」に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。記載した手順を順に実施することで、反応集を作成できます。
>> 【入門】Youtubeでよくみる反応集の動画の作り方を解説
以上のように、ご自身にあったツールやサービスを使うことで、簡単にYouTube検索結果の動画情報を取得することができます。そして、取得した情報を利活用することで、ご自身の動画掲載順位を底上げできるはずです。
まとめ:キーワード検索結果の上位順位な動画を手短に調べたい場合はツールやサービスを使うこと!
いかがでしたでしょうか?
上記で紹介した方法を採用することでYouTube検索結果の上位掲載された動画を簡単に調べることができます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
【おさらい】
・YouTube検索結果で上位表示したいなら評価基準を知る調査が必要!
・手作業でも検索結果に掲載された動画をまとめられるが時間がかかる…
・ツールかサービスを使うことで検索結果の調査を時短化できる!
本ブログでは、「YouTube運用やYouTubeのデータ分析に役に立つツール」や「業務の時短化に繋がるIT技術」などを発信しています。定期的に更新していますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします。
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