【図解】ThreadsのAPIの申請からトークン取得までの手順

 

【悩み】
・ThreadsのAPIを使ってみたいけど登録や申請などは必要?
・ThreadsのAPIを使いたい!必要な手続きや準備を詳しく知りたい。
・そもそもThreadsのAPIって何?どういう場面で使うべき?



こういった悩みにお答えします。
 

【この記事の内容】
① そもそもThreadsのAPIとは?
➁ ThreadsのAPIの申請手順
➂ よくある質問(FAQ)



記事の前半では「そもそもThreadsのAPIとは何か?」「ThreadsのAPIの申請手順」を解説します。

記事の後半では、「ThreadsのAPIの申請周りでよくある質問や疑問」をご紹介します。
  

この記事を読み終えることで、「ThreadsのAPIとは何かを理解した上で、ThreadsのAPIの申請ができる」状態になります。


 

そもそもThreadsのAPIとは?


以下の順番で、ThreadsのAPIとはどういったものなのか?に関してご紹介します。
 

【ご紹介事項】
・ThreadsのAPIとは?何ができる?
・どのような場面で利用する?
・使う際の注意点


 

ThreadsのAPIとは?何ができる?

Threads APIとは、Meta社のSNSである「Threads」の新規投稿やリプライ(返信)などの操作をウェブブラウザや公式スマホアプリを介さずに実施できるサービスのことです。

Threads APIに対する公式の説明(参照


こちらの公式サイトに記載されていますが、ThreadsのAPIの主な機能としては、以下が挙げられます。

機能名(エンドポイント名)できること取得できる情報一覧
公開Threadsメディアオブジェクトのアップロード・公開とステータスの確認。画像や動画が添付された投稿も可能。こちらの公式サイト参照
メディア取得IDまたはキーワードでThreadsメディアオブジェクトを取得します。こちらの公式サイト参照
返信の管理返信や会話を取得し、返信の非表示・表示を切り替えます。こちらの公式サイト参照
ユーザーThreadsユーザーの投稿、公開制限、プロフィールを取得します。こちらの公式サイト参照
位置情報検索Threads投稿にタグ付けする位置情報を検索します。こちらの公式サイト参照
インサイトThreadsメディアオブジェクトおよびユーザーのインサイトを取得します。こちらの公式サイト参照
ThreadsのAPIでできる主要なこと


 

どのような場面で利用する?

ThreadsのAPIは、以下の場面でよく利用されます。
 

利用場面利用目的活用例
投稿の自動化運用負担の軽減ブログ・ニュース更新時にThreadsへ自動投稿
予約投稿管理計画的な情報発信(botとして利用)日時指定でPR内容を自動投稿
分析・効果測定運用改善表示数やいいね数を取得し投稿内容を最適化
他サービスとの連携情報発信の一元化InstagramやX(Twitter)と連携した同時投稿
運用ツールの開発独自機能の実装企業向けな独自Threads運用ダッシュボードの作成
Threads APIの利用場面


 

使う際の注意点

Threads APIの利用規約を遵守した上で使いましょう。以下に、利用規約を要約したものを掲載いたします。

[信頼できる製品を作ること]
・実アカウントでアプリを開発し、偽装や不正行為をしない。
・コンテンツはMetaのコミュニティ基準に準拠させる。
・マルウェアなどのウィルスを含めない。
・利用者の明示的な同意を得る。
[適切な利用を促すこと]
・APIの使い方はドキュメント通りに実装する。
・ブランドやロゴ利用などは定められたガイドラインに従う。
・フォロワーやいいね等の不正操作(買収・交換)は禁止。
[法律・制限事項の尊重]
・年齢制限、地域制限など法令に沿った処理を実装する。
・Metaからの通知・アラートを受け取れる連絡先を維持する。
[データの取り扱いルール]
・他者のデータは必要最小限にする。
・収集データを不適切に再利用しない。
[API使用量と追加条項]
・一定以上の使用量(例:APIコール数)になると追加契約が必要になる場合あり。
・Meta側が問題と判断したアプリには制限・停止などの措置を取ることがある。


また、Threads APIを使いたい場合、Threadsの運営元に対して申請手続きを行う必要があります。ちなみに、申請に対する承認審査といったものは存在しません。

そのため、申請手続きさえすれば、どなたでもThreads APIを利用できます。
 

以上が、ThreadsのAPIに関する簡単な概要となります。以降では、Threads APIの申請手順を図を用いながらなるべく分かりやすくご紹介します。


 

Threads APIの申請手順【5手順・最短20分で利用可能】


今までご紹介し続けてきた「Threads API」の申請手順を、以下の順番で説明します。
  

【流れ】
全体像:Threads APIを使うまでの流れ
手順1:Meta for Developersアカウントの作成
手順2:アプリの作成
手順3:作成アプリのカスタマイズ(Threads APIの有効化)
手順4:アクセストークンの取得
手順5:APIの動作確認


 

全体像:Threads APIを使うまでの流れ

Threads APIを使うまでの流れを以下の図および表に記載します。

Threads APIを利用するには、簡単な設定が必要な申請手続きを行う必要があります

Threads APIを使うまでの流れ

 

工程概要備考
手順1:Meta for Developersアカウントの作成アカウントを作成(無料で可能)・Facebookアカウントが必要
・メールアドレスと電話番号が必要
手順2:アプリの作成Threads APIを使うために追加で情報の登録を実施
手順3:作成アプリのカスタマイズ(Threads APIの有効化)作成したアプリとThreadsアカウントを連携Threadsアカウント(Facebookアカウントと連携済み、Instagramでプロアカウントに変更済み)が必要
手順4:アクセストークンの取得ボタンを2回クリックするだけで作成可能
手順5:Threads APIの動作確認Threads APIが正しく動作することを確認
Threads APIを使うまでの流れ


 

Meta for Developersアカウントの作成

Threads APIを取得するためには、Meta for Developersのアカウント作成が必要です。そのために、Facebookにログイン済みな状態で、以下のURLにアクセスしてください。

>> Meta for Developersのトップページ


アクセス後、右上のLoginボタンをクリックします。


クリック後、開発者登録画面が表示され、下記項目の手続きを促されますので、適切に実施してください。
 

項目ごとに必要な手続き】
Register画面:「次へ」をクリック
Verify account画面:電話番号を入力し認証
Contact info画面:メールアドレスで認証
About you画面:自分の職業を選択


上記手続きを実施することで、Meta for Developersアカウントを作成できます。
 

アプリの作成

次は、Facebookアプリの作成を行います。

右上にある「アプリを作成」のボタンをクリックします。


クリック後、「アプリ名」と「アプリの連絡先メールアドレス」を入力し、「次へ」をクリックしてください。


クリック後、「ユースケースを追加」の画面が表示されます。下図のように「Threads APIにアクセス」をクリックし、ページ末尾にある「次へ」を押してください。


次に、「現時点ではビジネスポートフォリオをリンクしない」を選択し、ページ末尾にある「次へ」をクリックしましょう。


続いて、「要件」の画面が表示されますが、特に何も入力せずに、ページ末尾にある「次へ」を押します。


最後に、確認画面が表示され、問題がなければページ末尾にある「ダッシュボードに移動」をクリックします。


以上の操作により、Facebookアプリの作成が完了となります。
 

作成アプリのカスタマイズ(Threads APIの有効化)

続いて、先ほど作成したFacebookアプリにおける「Threads APIの有効化」を行います。

下図のように、マイアプリをクリック、先ほど作成したアプリをリストから選択、ユースケースをクリック、カスタマイズをクリックしてください。


クリック後、ページ下部にある「Threadsテスターを追加または削除」をクリックしてください。


その後、ページ上部にある「メンバーを追加」をクリックしましょう。


次に、下図のように「Threadsテスター」を選択し、Threads APIを使いたいThreadsアカウントを入力し、「追加」ボタンを押してください。

 

【注意事項】
Threadsアカウントに紐づくInstagramアカウントがプロアカウント出なかった場合、追加ボタンをクリックした際に、「フォームを保存できません」というエラーメッセージが表示されます。


押下後、下図のように追加したThreadsアカウントのステータスが「承認待ち」になっていることを確認します。


確認後、先ほど追加したThreadsアカウントで「Threadsのアカウント」画面を開きます。その後、「ウェブサイトのアクセス許可」をクリック、「招待」をクリック、「同意する」をクリックしてください。


その後、Meta for Developersの画面に戻り、「承認待ち」が消えていることを確認して下さい。


以上により、Threads APIの有効化は完了となります。
 

アクセストークンの取得

Threads APIをGASやPythonなどのプログラミング言語やツールから使いたい場合、アクセストークンというものが必要になります。

設定ページの末尾にある「アクセストークンを生成」をクリックします。

  

【注意事項】
アクセストークンを生成しようとするThreadsアカウントが非公開設定な場合、「アクセストークンを生成」のボタンが押せなくなります。


クリック後、「〇〇〇〇として続行」のボタンをクリックしましょう。


クリック後、アクセストークンが作成されます。忘れずに「コピー」ボタンをクリックし、控えておきましょう。

 

APIの動作確認

最後に、Threads APIの動作確認をしましょう。

動作確認するためには、URLを作る必要があります。以下のリファレンスを参照し、URLを作成してみてください。

>> Threads APIのAPIリファレンス

本記事では、動作確認URLとして以下を使います。<>の部分は、ご自身の情報を設定してください。

curl -X GET "https://graph.threads.net/v1.0/25665725673044865/threads?fields=id,text,created_time&access_token=<アクセストークンを記載>"


その後、コマンドプロンプトを起動し、動作確認URLを入力した上でEnterを押下しましょう。

押下後、下図のように「{“data”:××××」が表示された場合、正常にThreads APIが動作したと判断できます。


 

以上が、Threads APIの申請手順となります。以降では、Threads APIの申請に対するよくある質問や疑問に関して回答します。


 

よくある質問(FAQ)


Threads API申請手順に関して様々な疑問があるかと思います。ここでは、以下の「よくある質問」や「疑問」に対して解説します。
 

【よくある質問や疑問の一覧】
・作成したアクセストークンを再確認できる?
・Threads APIは無料?料金は発生しない?
・生成したアクセストークンが失効!有効期限は?
・アクセストークン取得が面倒くさい!非公式APIではだめ?


 

作成したアクセストークンを再確認できる?

アクセストークンの再確認はできません。

アクセストークンを忘れてしまった場合は、再作成を実施してください。
 

Threads APIは無料?料金は発生しない?

はい、本記事執筆時点では「無料」で利用できます。

ただし、運営元の方針転換があった場合、有料になる可能性もあります。

 

生成したアクセストークンが失効!有効期限は?

アクセストークンの有効期限は、60日となります。

有効期限が切れた場合は、再度アクセストークンを生成してください。

 

アクセストークン取得が面倒くさい!非公式APIではだめ?

以下のような非公式APIを使うツールが散見されています。

>> 非公式APIを使ったツールの例


上記のような非公式APIを使った場合、最悪の場合アカウント停止される可能性があります。

そのため、面倒くさがらずにアクセストークンを取得してください。


 

いかがだったでしょうか?不安は解消できましたか?
不安が解消されましたら、先ほどご紹介した申請手順に従いながら、Threads APIを申請してみましょう!


 

【まとめ】Threads APIの登録は簡単!


いかがでしたでしょうか?

上記でご紹介した手順を実践することで、Threads APIを申請でき、Threads API経由でファイルのアップロードや公開リンクの取得ができます。

最後にもう一度内容を確認しましょう。
 

【おさらい】
・Threads APIとはブラウザなしでThreadsを操作できるサービスのこと
・ご紹介した5つの手順によりThreads API使うことができる!
・Threads APIは審査不要で即利用可能!さらに無料!



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